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ポラリス-ある日本共産党支部のブログ

日本共産党の基礎組織である支部から世界に発信します 多くの支部がブログを開設され、交流を期待しています

小選挙区の立候補が半減しても比例代表の得票数を維持できた!

今回の総選挙の結果は、比例代表の得票数も得票率も
『小泉劇場』の旋風が吹いて、吹き飛ばされた前回の総選挙と、ほぼ同じでした。

2007年の参議院選挙の結果を受けて、
【小選挙区での原則全選挙区立候補を目指すが、各選挙区で判断する】
という従来の方針が変更され、
【可能なところでは小選挙区に立候補する】
になったことから、大幅に減少すると思いましたが、
結局、最低各県で一人、大都市では積極的に擁立が定着し、
ほぼ半数の小選挙区で立候補しました。
さらに60人前後が比例代表との重複立候補になったようでした。

今回の選挙結果で解ったことは、
小選挙区の立候補が半減しても
比例代表の得票数・得票率と獲得議席には大きな影響が無かった

ということです。

これまでは、比例代表を軸に、小選挙区候補は比例代表選挙の宣伝部隊的な
感じでしたが、今後は比例の『押し上げ』のために小選挙区候補が戦うという
必要性が無くなったと言えるのではないでしょうか?

今回の選挙は『選挙戦術』の過渡的な端境期にあったので、
1)比例代表の必勝候補を明確に位置づけて当選させる
2)全ての県で宣伝カーが運行できるよう、全ての県から比例代表候補を出す。
3)小選挙区は力量に応じて
ということでしたが、
今後は、候補者を大幅に絞って「力の集中」で重点的に候補者を配置する方が
良いと思います。

***************

さて、前回の総選挙や参議院選挙の時も、
どれ位の供託金が没収されたかを試算しましたが、
今回の「小選挙区候補をほぼ半減して、比例候補を増やす」 と言う
『新しい方針』で戦われた衆議院選挙での結果をみてみます。

kyoutakukin01m.jpg

供託金の金額および没収基準は、
 ① 比例立候補者の供託金は600万円
 ② 小選挙区は300万円
 ③ 比例と小選挙区で重複立候補している場合は、比例の供託金600万円のみ払う

   ④ 比例では当選者数の2倍を超える立候補者の供託金は没収
   ⑤ 小選挙区では、有効投票数の10%未満の候補者は供託金を没収。


これを元に計算してみます。
比例代表の供託金については簡単なのですが、
小選挙区については、上の ③ と ⑤ を合わせて考えなければならないので複雑です。
まだ、エクセルに入れて計算した訳ではないので、誤差は有り得るという前提で・・・

  比例代表
北海道(定数 8)  5人立候補 当選者ナシ 3000万円
東 北(定数14)  7人立候補 当選者1人 3000万円
北関東(定数20)  8人立候補 当選者1人 3600万円
東 京(定数17)  4人立候補 当選者1人 1200万円
南関東(定数22) 10人立候補 当選者1人 4800万円
北 信(定数11)  6人立候補 当選者ナシ 3600万円
東 海(定数21)  7人立候補 当選者1人 3000万円
近 畿(定数29) 10人立候補 当選者3人 2400万円
中 国(定数11)  7人立候補 当選者ナシ 4200万円
四 国(定数 6)  4人立候補 当選者ナシ 2400万円
九 州(定数21) 11人立候補 当選者1人 5400万円
-------------------------------------------------
合 計(定数180)79人立候補 当選者9人 3億6600万円 没収
 


  なお、比例代表立候補者・当選者名簿は、ここをクリック

  小選挙区
北海道 12選挙区中 5人立候補(4人重複)当選者ナシ300万円(1人分)
東 北 25選挙区中 6人立候補(4人重複)当選者ナシ600万円(2人分)
北関東 32選挙区中 9人立候補(6人重複)当選者ナシ900万円(3人分)
東 京 25選挙区中25人立候補(2人重複)当選者ナシ4800万円(16人分)
南関東 34選挙区中19人立候補(8人重複)当選者ナシ2400万円(8人分)
北 信 20選挙区中10人立候補(5人重複)当選者ナシ1200万円(4人分)
東 海 33選挙区中10人立候補(5人重複)当選者ナシ1500万円(5人分)
近 畿 48選挙区中35人立候補(7人重複)当選者ナシ4200万円(14人分)
中 国 20選挙区中 7人立候補(4人重複)当選者ナシ900万円(3人分)
四 国 13選挙区中 7人立候補(3人重複)当選者ナシ900万円(3人分)
九 州 38選挙区中13人立候補(9人重複)当選者ナシ900万円(3人分)
-------------------------------------------------
合 計 300選挙区中 146人立候補  当選者ナシ 1億8600万円 没収
 

  
 合計 5億5200万円

 これだけの党員・赤旗読者・支持者・有志などの浄財が国庫に納付された訳です。

 僅かばかりの年金から工面してカンパしてくれる方や、低収入の若者からのカンパ
など、生活の一部を切り詰めて行って頂いたカンパが国庫に納付されてしましました。

 もう少し、効率の良い「選挙戦術」を考えたほうが良いと思います。

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テーマ:衆議院選挙 - ジャンル:政治・経済

コメント

七詩さま

期待を込めたコメントありがとうございます。
また、期待にお応えできず、申し訳ありません。

貴ブログも拝見致しました。
共感できる部分も少なからずございます。

今後とも叱咤激励を よろしくお願い致します。

また、そのような積極的な御意見をこの場に書き込んで頂くだけでは勿体ないので、【info@jcp.or.jp】 にも御送付ください。

私どもに積極的な御意見が届いても、このブログを中央委員会が読んでいるとは限りませんので・・・

  • 2009/09/10(木) 16:42:50 |
  • URL |
  • 管理人 #80Zg3Ros
  • [ 編集 ]

ちょっと年下のおじさんのロマンティシズムさま

貴ブログ拝見致しました。

当方等へのコメントの『覚え書き』のようですね。

今後とも積極的な御意見をよろしくお願い致します。

  • 2009/09/10(木) 16:30:54 |
  • URL |
  • 管理人 #80Zg3Ros
  • [ 編集 ]

党創立87周年記念講演があるそうですが

刺激的な言い方ですが、
玉音放送になるか
大本営発表になるか
生中継を固唾をのんで待っています。
http://www.akahata.jp/live_stickam.html

  • 2009/09/09(水) 17:55:02 |
  • URL |
  • ちょっと年下のおじさん #ntAPeFmM
  • [ 編集 ]

残念です

共産党の躍進を願っていたのに残念です。
民主が経済的弱者や雇用者の声をすくう政党とは思えませんし、案の定、選挙に勝ったら子供手当や高速道路の話ばかりで派遣や最低賃金はかすんでいますね。
実は就職したばかりの子供がいますが、あまりにも残業が多く心配でなりません。朝6時におき、帰りは12時過ぎなどという日が何日も続くときがあります。江戸時代の使用人も盆と正月や休んだといいますが正月も夏休みもありません。19世紀英国の労働者も日曜日は休んだと思いますが7日以上の連続勤務も珍しくありません。1日十数時間の勤務などは資本主義勃興期の英国や女工哀史など歴史の教科書だけかと思いましたが平成日本で復活しているのですね。本当に日本は先進国といえるのでしょうか。
子供のような職場は今の日本には蔓延しているのではないでしょうか。
同期の何割もがすでに辞めているといいます。そしてそのほとんどは求職中や無職だといいます。
前回の選挙で残業や過労死の問題をとりあげたのは共産党だけでしたね。このまま人間の使い捨てを容認しつづければ失業者や無業者の比率は上昇するばかりでしょう。なんとかしてほしい。どうかこうした問題を国政の場でも訴えてほしい、声をあげれば必ず日本の津々浦々から共鳴賛同の声があがると思います。
わずか9議席ですがされど9議席です。
どうかお願いいたします。

ご賛同ありがとう(補足)

>「新聞経営に向きすぎていて」というご意見には賛成できません。「国民的な共同を広げます」という場合、「しんぶん赤旗」の役割はインターネットと共に更に重要性を増していると思うのです。

 ハハハ。1行で片付けるのはやはり乱暴でしたね。申し訳ない。
 党(およびその周辺のコミュニティ)の建設に於いては情報の共有と定期的配達網による結びつきの保持という点でその重要性はその通りです。
 ただ、党との関係の濃度・深度によっては、必ずしも機関紙を購読せずとも関係を保てる国民も数を多くいることに関心が少なくなってはいなかったか、検証する必要があると思います。つまり、購読をすすめて、断られた支持者と、断られた以後もしっかり関係を結び続けていられたのかということです。機関紙拡張の運動を巻き起こしても、成果主義が過ぎて、その後のフォローが甘かったがために、一番そとがわの支持者(ゆるやかな支持者)が離れてしまう減少がなかったかどうか。検証の必要がないかどうか。
 コミュニティが構築できていれば、たとえ、赤旗の購読は無理でも、要求で結びついて、分野別・階層別・要求別のなんらかの機関紙なり行事なりで関係が結びついていけると思うのです。「先進」地域とそうでない地域の違いはそういう点にありはしないかと思っています。民主連合政府構想以来、日本全国が「先進」なみになっていたら、今日の党勢とは、また違っていたように思います。(得票数(率)と、赤旗を含めた各種機関誌の購読数(率)を分析してみたいところです。)
 党と(ゆるやかな)支持者の間の壁という点では、次の体験を書かざるを得ません。
参議院選挙の時だったと思います。地方のショッピングモールで党の街頭演説会があったのですが、2~30人の聴衆が立ち止まって聞いていました。
 さて演説が終わった時です。中央からの弁士が「聴衆」に握手して帰ると、駐車場のあちこちに丸い小さな輪ができました。「地区委員長」と呼ばれている男が、「久しぶり」などといいながらそれぞれの輪をヘラヘラ笑いながら渡り歩き、「トウヒ」を集めたり、「シブカイギ」の日程を決めるように言って歩いていました。
 選挙の本番中です。「久しぶり」ですか?駐車場で「トウヒ」の集金ですか?ヘラヘラ笑う場面ですか?これが「開かれた党」ですか?
 私は、この場面で輪が出来るにしても、○○(地域)後援会、○○(要求団体別)後援会ごとの輪でないといけないと思いました。
 こういう大切な場面(不特定多数の面前)で、立ち止まった聴衆者のほとんどが「トウイン」であり、自分たちで輪をつくり、なにかやっている姿というのは、一般的にはヒキます。そういう客観的な視線を意識できないでいる点は、反省の必要があると思います。
 これとおなじような、「壁」を、読者と未読者の間に作ってはいないか?検証しなければならないと思います。「読者・後援会員にひとり何人の支持者拡大をお願いする」ならば、その「壁」を作らない努力は必要だと思います。

>「党中央の幹部と議員の兼職についても再考の余地があると思います。」というご意見には、「人民的議会主義」が薄れ「議会主義」になってしまう傾向が見られるので、わかります。しかし、綱領の方針(今回は選挙方針も)をしっかり実践すれば、その危険は防止できると思うのです。今回のように「国民的な共同を広げます」という自らが決めた方針すら実践しないようでは、議員と中央の幹部を分離したところで同じではないか、と思います。

 目を転じて、末端というか最前線の地域レベルではどうでしょうか?議員や候補者が市委員会の実態だったりしていませんか?
 「私は3000票以上は欲しくない。3000を超えると候補者を増やすことになるから」などという内向きな考え方の市会議員・地方議員はいませんか?そういう地域に限って、全国レベルと比べて人口比の議員数が少なくありませんか?指導者がそういうレベルだと、さらに前線の党建設が上手くいっているとは思えません。中央の兼職に言及したのは、そいう弊害を避けるために、党全体の体質を変えるため(議会活動と指導体制の分離)ために、中央の覚悟を示す意味でも、如何かなという提起です。

ご賛同くださいましてありがとうございます。
できれば、中央なり地方なりの皆さん方に届き、相互批判・自己批判の火がついたら幸いと思います。
 国民が立ち上がりたいと思ったこのときに、共産党が先頭に立っていない或いは、共産党の本当なら輝かしい旗印が、国民から見えにくくなっていたことが、やはり、ショックで、書かせて頂きました。

  • 2009/09/08(火) 01:10:13 |
  • URL |
  • ちょっと年下のおじさん #ntAPeFmM
  • [ 編集 ]

統一戦線

 「統一」できる勢力を、どう定義するかでしょうな。
「個々」には、湯浅誠氏やら、雨宮なんとかやら、首都圏青年ユニオンやら、「共同」する人たちはいるけれど、
「国政」レベルで、昔の社会党が「安保条約廃止」を掲げていた時代でない。

とりあえずは「みんなが言うから教」撲滅運動、だと思いますね。
(自民党も民主党も、じつはたいした勢力ではない)

まずは、共産党の候補者が「血液型」やら「星座」やら、プロフィールで「みんな教」に媚びるのを止めることからはじめてほしい。
 「惨敗したカルト政党」より、半分しか取れないようでは、困る。
 (こういうのは、カルト政党の悪行をいくら批判しても、「現状」より下にはならない。
  カルトに走る国民そのものを止めなければ)

       ↓

  • 2009/09/06(日) 09:07:39 |
  • URL |
  • ×第二迷信 #EEOsZA66
  • [ 編集 ]

綱領の統一戦線政策実践を

コメント「深い総括をお願いします」に同感します。そして、「国民が勝利を勝ち取る戦いの先頭に、なんで立とうという姿勢を見せなかったのですか?国会内の勢力関係のみに影響されて、党の旗印を曇らせていませんでしたでしょうか?
 偏に、党の方針なり、戦術が、当面する国会対策、選挙や地方議会、(中略)いかに、国民から助けてもらう党になるか、いかに多数を結集するかという本来の目的から離れてはいませんでしたでしょうか?」
 「大局的見地から見るならば、今回の情勢は、「よりましな政府」や「救国の政府」に匹敵する国民に受け入れられやすい未来像を提示できる絶好のチャンスだったようにおもいます。」にも同感です。自らが方針として掲げ、国民と約束した「国民的な共同を広げます」ということを1度も言わなかったことは、今回の「敗因」だと思います。更に言えば、綱領第4章第11節第13節「統一戦線」の方針を実践しようとしていないところに、この10年?の連戦連敗、じり貧の原因があるのではないかと思います。せっかく基本的に正確な革命論を持っているのに、「統一戦線」論が実践されていない、統一戦線と言えば、約30年前の革新懇運動でごまかす、それでは勝利はもとより前進すら出来ないと思うのです。本当に残念で悔しく思います。1955年以来の統一戦線政策の歴史的総括を行い、文献的にしかわかりませんが、安保闘争という統一戦線政策の実践後日本共産党が急速に伸びていることをもう一度確認して見る必要があるように思います。 「新聞経営に向きすぎていて」というご意見には賛成できません。「国民的な共同を広げます」という場合、「しんぶん赤旗」の役割はインターネットと共に更に重要性を増していると思うのです。「党中央の幹部と議員の兼職についても再考の余地があると思います。」というご意見には、「人民的議会主義」が薄れ「議会主義」になってしまう傾向が見られるので、わかります。しかし、綱領の方針(今回は選挙方針も)をしっかり実践すれば、その危険は防止できると思うのです。今回のように「国民的な共同を広げます」という自らが決めた方針すら実践しないようでは、議員と中央の幹部を分離したところで同じではないか、と思います。
 綱領第4章の第12節「ルールある経済社会」も、その前後にある11節と13節抜きには実現しないのに、綱領を語る場合、なぜか4章12節だけをご都合主義的に「綱領」だと志位委員長はおっしゃる。「綱領」は11節も13節も綱領ではないでしょうか。
 わたしは、熱心に共産党を支持するものとして、このままでは共産党はじり貧だと思い、憂いています。それは日本国民にとって不幸です。1度掲げられ後でおろされたスローガン「政権交代ではなく、政治の中身を変える」をもじっていえば、「指導部の交代ではなく、現在の指導(戦略)の中身を、綱領通りに変える」そのために、この50年間の統一戦線政策の実践について、共産党文献をきちんと歴史的に総括する仕事を、本来なら、不破さんが所長の社会科学研究所あたりで開始することが急務でしょう。いま、統一戦線政策とは、「30年前の革新懇を強める」で良いのかと言うことも解明されなければならないでしょう。わたしは、残念ながら、志位委員長が、9月9日の講演で、自画自賛と自己正当化以外の講演をなさるとは、全く期待していません。しかし、相当の時間は覚悟しなければならないと思いますが、必ずや、日本共産党は、綱領の立場に立ち返る日が来るであろうと信じています。2009/09/05、新代可能

ちょっと年下のおじさん 様


建設的なコメント参考になりました。

国民に「夢や希望」を与え、世の中を大きく変えて行く道を国民に示すのではなくて、党の現状から比例の得票を650万にするという「党内的」目標を有権者に宣言し、得票の上限に天井を貼ってしまったのではないかと思います。
たとえば、比例・九州・沖縄ブロックの街頭演説や政見放送でさえ、65万の得票で「赤嶺・田村の二人を当選させて欲しい」と、11人も比例に立候補しているのに、初めから当選目標を二人に限定していました。
これらは、党内的な目標にするのは当然としても有権者に宣言するような内容では無いのではないかと思います。

  • 2009/09/04(金) 23:44:40 |
  • URL |
  • ちょっと年上のあじさん? #80Zg3Ros
  • [ 編集 ]

失礼しました。管理人様。

そういえば、私も、広島6区の計算は、エクセルです。
 広島みたいに、「当選者の1割」とれてなけりゃ、暗算でも没収がわかりますが、
上位2名が10万前後、共産党候補が2万何千、というような選挙区は、暗算では難しいですね。
 「ざっと」でも、計算、ご苦労様です。

 候補者を何人も立てられる力量がないから、票が出ない、
という意味では、「その他」で票を減らすのも、まあ、当然とは言えるんですが、

 広島県は、前回、6区を除く6つの選挙区で、計6万6千票。(平均1万1千)
今回、1区以外の5選挙区を「パス」したかわりに、6区を戦って、
6区は0→1万7千。

 「弱いところ」で票を増やすのは、電話をたくさんかけたとか、ビラをたくさん配ったとかの「運動量」の問題でなく、
「自公ノー」だからといって、「イコール民主党系列」でいいのか?
・・・という素朴な疑問を拾えたからだと思います。

民主党の中でも、ポッと出の小沢チルドレンなどは、むしろ一般有権者に好意を持たれますが、
一方で「自民党以上に危ない奴」もいます。

 「挑戦を1つで、あとはパス」というなら、
単純に「今までの得票率」で計算せず、
「白紙委任で民主党」ではマズイ所、を集中的に戦ったほうが、
「建設的」野党の立場が鮮明になったと思います。

「非・自公」のうちで、「親民主」の党は、社民も日本も国民も票を減らしています。
(どうせ鳩山与党なら、民主に入れる、という流れでしょう)
あえて共産党に入れる人、というのは、ちゃんと冷静に見る人だった、
といえます。
 それを鮮明にする戦い方、というのは工夫する必要があると思います。
(ということも、ポラリスさんとこの論議でネタにしてください)

 今回、もし、「太田」「冬柴」が僅差で滑り込んでいたら、
「共産党のおかげで勝った」ような言われ方をしたはず。
(京都5区の谷垣・元財務大臣。7千票差ですべりこんでいるが、共産党候補1万7千票がなければ負けてた可能性が高い)
 1万7千票を(エクセルで)計算したら、9.5%で、供託金没収。
 ・・まさか、京都で没収される候補がいるとは思わなかった。

  • 2009/09/04(金) 22:37:41 |
  • URL |
  • ×第二迷信 #2CpNAWCc
  • [ 編集 ]

深い総括をお願いします

35年間共産党のファンであり続けてきた自分としては、今度の選挙はいわば絶好のチャンスでもあり、客観的にみて(国民の主観ではなくて、経済状態とか、政治の運ばれ方とか、国の方向とか)国民が共産党をこんなに必要とした選挙はなかったように思います。首都にテント村ができるほどの解雇の嵐、ワークシェエリングによる賃金カット、そして政治の腐敗と執政者の堕落。明治維新と戦後の復興に準えた捉え方をするひともあるほどです。この情勢の中で共産党が国民から求められなかったことについて、やはり、深い総括が必要だと思います。(党建設ってんですか?それについてはリンクのあるハイランドさんのブログにコメントさせていただきました。)
 最近の共産党は妙に肩幅が狭いというか、胸板が厚くないというか、動きが細か過ぎるというか、リーチが狭い或いは懐が浅いというのでしょうか?ひとつひとつの政策論の積み重ねや選挙闘争というのは見えてくるのですが、戦略というのが見えてこないんです。
 結局、「建設的野党」というレッテルを自分に貼って、小党に甘んじてるというか、初めから比較少数になることを宣言してしまいました。国民が見限っている自民党に最後のトドメをさし、国民が勝利を勝ち取る戦いの先頭に、なんで立とうという姿勢を見せなかったのですか?国会内の勢力関係のみに影響されて、党の旗印を曇らせていませんでしたでしょうか?
 偏に、党の方針なり、戦術が、当面する国会対策、選挙や地方議会、そして新聞経営に向きすぎていて、いかに、国民から助けてもらう党になるか、いかに多数を結集するかという本来の目的から離れてはいませんでしたでしょうか?その点で党中央の幹部と議員の兼職についても再考の余地があると思います。
 大局的見地から見るならば、今回の情勢は、「よりましな政府」や「救国の政府」に匹敵する国民に受け入れられやすい未来像を提示できる絶好のチャンスだったようにおもいます。自民・公明をやっつける陣営の中の好敵手である民主や社民と、草の根レベルで討論会を企画するとか、政策別に上級・下級で共闘体制をつくるとか、なにか方法があったかと思います。
 共産党がいない新政府でいいのでしょうか、そういう圧しが、いまいち足らなかったように思います。それもこれも、思いつきが足らなかったのではなくて、そういう戦略が思いもよらぬ、今の体制にあったのではありませんか?
 党建設と併せて、限られた党勢の中でいかに戦略的勝利を勝ち得たか、勝ち損ねたか、深い総括が求められていると思います。

  • 2009/09/04(金) 21:10:11 |
  • URL |
  • ちょっと年下のおじさん #ntAPeFmM
  • [ 編集 ]

コメントと分析ありがとうございます

×第二迷信さま、居眠り学生さま
コメントありがとうございます。

×第二迷信さま
細かい分析もありがとうございました。
小選挙区では、比例重複の分を除外(比例の方で計算)すると伴に、その選挙区で10%取れた候補者も除外(供託金が戻ってくる)しなければなりませんので、エクセルに入れずに(何せ他党も含む全候補者の得票数を入れなければ自動計算できませんので)、一覧表を目で追って判断した私としては相当複雑で何時間も掛かりました。
言われるほど簡単には行かないと思いますが・・・
小選挙区で積極的に立候補したところは得票が増え、消極的だったところは減ったという分析は初めて知りました。
まあ、ある意味当然の結果でもありますが・・・

今後ともよろしく御願い致します。

  • 2009/09/04(金) 00:08:43 |
  • URL |
  • 管理人 #96q68/9Y
  • [ 編集 ]

供託金

>小選挙区については、上の ③ と ⑤ を合わせて考えなければならないので複雑です。

 複雑ではありません。重複立候補の供託金は、比例のみで計算するので、
たとえ選挙区で1割以上得票しても、「比例ぶん」しか還ってこないはずです。(選挙区には納めてないから還しようがない)
 近畿比例のこくた候補などの場合、還って来るのは、「比例の6人分」だけ。

 「比例」といいながら、「議席数」で還付するため、
民主党の候補者不足で繰り上がった、近畿の自民、公明が、票は足りんのに2人分還ってきたり、
票は足りてるのに重複候補者の選挙区票がたりずに当選できなかった、「みんな」が全額没収されたり、は、問題ありそうですが。

 (連続書き込みは、かつての某氏みたいで申し訳ないのですが、それぞれ、内容が別ですので分けました)

  • 2009/09/03(木) 21:56:17 |
  • URL |
  • ×第二迷信 #EEOsZA66
  • [ 編集 ]

ちなみに

「比例候補を出してない県には宣伝カーが出せない」
という決まりはありません。

ふつうは、「選挙区以外で宣伝しても票にならんから出て行かん」だけのこと。
初期の参院比例では、泡沫政党が「比例1人。大阪選挙区に9人」
という立候補をしたこともあります。
奈良県の辻第一候補は、大阪の天王寺まで朝立ちに行ってました。
(有権者が大阪に通勤してるから)

いまどき、「宣伝カー」で票が取れることはないでしょう。
 (ちなみに、私は、今回、自民党の「政党カー」を一度も見ませんでした。比例に何人出てる・・・?ほとんど全員「重複」でしょ?)

  • 2009/09/03(木) 21:38:55 |
  • URL |
  • ×第二迷信 #EEOsZA66
  • [ 編集 ]

こまかい分析

 「全体」をみると、前回票を維持し、すこし前進です。
「政権交代」ブームに、他のことがふっとんでる事実は確かでしょう。
(新党日本が、代表自ら参院議席を捨てて「冬柴落とし」に乗り込んできて、票を減らす要因は、他に考えられない)

で、「地域ごと」の票をみると、前回から増やしたところ、減らしたところがありながら、トータルでやや増。
(参院選では、増やしたところ、減らしたところ、トータルでやや減だった)

少しでも増えたところは、東京、南関東、近畿。のみ。
その他は、票数そのものが減っています。

減ったブロックの中で、票を増やしているのは、
広島県が約4千票。愛知県2千。岡山県4百。宮崎県5百。のみ。
(訂正。埼玉県1500、山形県1000、岩手県250、も、減らしたブロックの中で増えています。)

広島県は、「5中総」の基準から外れて、「前回不戦敗の最弱区・広島6区」に果敢に挑戦して得票増。
 (~くどいようですが、私が直訴するまで誰も言ってなかった)

「その他」の県は、「県都の1区」に比例重複候補を立てただけで他は不戦敗。
近畿ブロックで唯一票を減らしてる和歌山県も、「1区」以外は不戦敗。
京都や大阪みたいに全選挙区で戦ったところは票を増やしてます。

トータルで見れば、「比例に集中した」はずの県で票を減らし、
「選挙区をしっかり戦った」都府県で票を増やした、
という傾向が見えると思います。

(前回の得票がブロック内ギリギリの得票だったところは、1議席増やすのに30万票ほど必要ですから、少々の票が増えても議席につながりませんが、
 前回落としたところは、票が減っても議席ゼロはかわらず。
 数字だけみて「同じ議席」でも、中身は違っています)

比例候補(重複)を1人減らせば、選挙区候補を1人余分に立てられます。
 「減らした県」の総括が「全国と同じ」扱いではいかんと思いますが、
どうでしょうね。
(来年の参院選までに確実に党大会があるはずですから、各県で論議願いたいところです。もちろん、ポラリスさんとこの支部・地区委員会でも)

  • 2009/09/03(木) 21:29:26 |
  • URL |
  • ×第二迷信 #EEOsZA66
  • [ 編集 ]

≫今回の総選挙の結果は、比例代表の得票数も得票率も
『小泉劇場』の旋風が吹いて、吹き飛ばされた前回の総選挙と、ほぼ同じでした。

…そんな簡単にいっちゃっていいんですか?前回比で票を伸ばしたのは東京、南関東、近畿だけ。議席に一番近いと言われた北信越も票を減らしました。期待の長野もいまひとつ。全国区の参院比例区とは違うのだから全体の得票結果で判断するのは次回への対策を怠ることになりませんかね。もちろん、東北では社民との差を縮めたとか、北信越、中国で国民新党の得票を超えたとか前向きにとらえることはあると思います。九州沖縄はどうですか?

あと、投票率も選挙制度も有権者の意識も違う参院選との比較はあまり意味がないように思います。直近の国政選挙という意味では、支持拡大だとか赤旗の陣地など党勢に関しては多少あるのかもしれませんが…。

  • 2009/09/02(水) 11:01:52 |
  • URL |
  • 居眠り学生 #X.Av9vec
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「建設的野党」は選挙後の標語であるべきだった

まずは急を要する話題です.上関原発を作らせないための漁民たちによる海上阻止行動が続いています.冨田貴史さんのブログが写真でこれを報道しています. http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/ 次の「祝島島民の会」のサイトでは反対署名が行われています.(中

  • 2009/09/15(火) 22:53:51 |
  • ペガサス・ブログ版

党創立87周年記念講演があるそうですが

ポラリス-ある日本共産党支部のブログ  小選挙区の立候補が半減しても比例代表の得票数を維持できた!  にコメントしました。 - 党創...

  • 2009/09/10(木) 08:22:00 |
  • ちょっと年下のおじさんのロマンティシズム