fc2ブログ

ポラリス-ある日本共産党支部のブログ

日本共産党の基礎組織である支部から世界に発信します 多くの支部がブログを開設され、交流を期待しています

【 総選挙の結果について 】 2009/8/31 (公式見解)

以下は、日刊「赤旗」2009年9月1日付け掲載の
日本共産党中央委員会常任幹部会発表の
【 総選挙の結果について 】 の公式見解です。
なお、日本共産党メールニュースを購読している方には
昨夜、午後7時過ぎに、下記見解が送信されています。

 ◇メールニュースの登録はここからできます。→
  http://www.jcp.or.jp/mlmagazine/index.html 


 コメント・ツッコミなしで引用します。(適宜改行・文字装飾は引用者)

ポラリス読者の皆さまの御意見をお待ちしております。
共産党中央に直接御意見を送りたい方は、
【info@jcp.or.jp】 にどうぞ!

 総選挙の結果について

     2009年8月31日  日本共産党中央委員会常任幹部会

(1)

 30日に投開票がおこなわれた衆議院選挙で、国民の暮らしや平和を壊してきた自民・公明政権が、国民のきびしい批判を受け、歴史的大敗を喫し、自公政権は退場することになりました。自民党は、119議席へと公示前の勢力を3分の1に激減させ、公明党も31議席から21議席へ大きく後退しました。

 わが党は、どんな問題でも自公政権と真正面から対決をつらぬき、今度の選挙では、「自公政権を退場させよう」と訴えつづけてきました。有権者・国民がくだしたこの審判を、日本の政治にとっての大きな前向きの一歩として歓迎するものです。

(2)

 日本共産党は、比例代表選挙で9議席を獲得し、現有議席を確保することができました。
また得票では、投票率が上がるなかで、
得票率は前回総選挙の7・25%から7・03%に後退 したものの、
得票数では491万9千票から494万4千票へと前進 させることができました。

 この選挙戦で沸き起こった風は、「自公政権ノー」の風であり、根本からいえば自民党政治が崩壊する過程で起こっている風です。それは、日本の政治を前に動かす流れです。
同時に、この流れが、「二大政党」の「政権選択」という大キャンペーンのもとで、民主党への支持の大きな流れとなり、党の働きかけが弱いところでは、これまでの党の支持層にもそれは及び、日本共産党の前進をはばむ大きな“圧力”となった ことも事実でした。

 そうした激しく難しい条件のもとで、
わが党が現有議席を確保し、得票数で前進したことは、善戦・健闘
 といえる結果です。
 私たちは、ご支持をお寄せくださった国民のみなさん、猛暑のなかを大奮闘してくださった党支持者、後援会員、党員のみなさんに、心からの感謝を申し上げます。

(3)

 私たちは、東京都議選の結果をふまえて、7月16日に幹部会声明「自公政権を退場に追い込む決定的な“審判”をくだし、新しい日本の進路の“選択”にふみだす選挙に」を発表 し、この方針にもとづいて政治論戦を展開しました。

 自公政権に強い批判と怒りをもつ国民と気持ちを共有しながら、ともに21世紀の日本の進路を探求するという姿勢で、この選挙戦をたたかいぬきました。とりわけ選挙後の新政権のもとで「建設的野党」として奮闘するという立場を鮮明にしたことは、国民の共感を広げました。こうした政治論戦は、広い国民の気持ちにそった攻勢的な訴えとして、善戦・健闘を支える大きな力になったと考えます。

(4)

 総選挙の結果、「建設的野党」として日本共産党が果たすべき役割はいよいよ重要となっています。わが党は、選挙公約を実現するために、国民運動と共同してあらゆる力をそそぎます。民主党中心の政権にたいして、「良いことには協力、悪いことにはきっぱり反対、問題点はただす」という立場で、どんな問題でも国民の利益にたって積極的に働きかけ、現実政治を前に動かすために奮闘します。

 同時に、「財界中心」「軍事同盟中心」という旧来の政治の問題点を根本からただし、「国民が主人公」の新しい日本へと、日本の政治をさらに前にすすめるために力をつくします。
今回の選挙で、国民は「自公政権ノー」のきびしい審判をくだしましたが、それが民主党の政策・路線を積極的に選択した結果とはいえないことは、各種の世論調査などでも明らかです。
終焉した自公政治に代わる、新しい日本の政治は何か。国民の模索と探求はつづくでしょう。私たちの日本改革の方針こそ、それにたいする最もたしかな回答だということを、新しい政治局面のもとで、広く明らかにする活動にとりくむものです。

(5) 

 選挙戦全体をふりかえって、強く大きな党づくりの必要性 を、私たちは痛感しています。どんな複雑な政治情勢のもとでも、自力で前進を切り開く実力をつけよう――この決意で、私たちは、この間、さまざまな努力を重ねてきました。国民の要求にもとづくたたかい、「綱領を語り、日本の前途を語り合う大運動」、党勢拡大運動などで、さまざまな新しい前進の萌芽をつくりだしてきました。
しかし、この努力の到達点はまだ初歩的であり、前進の途上にあります。

 新しい政治情勢のもとで、日本共産党の果たすべき国民的役割は、ますます大きくなるでしょう。私たちは、その役割を担うにふさわしい質量ともに強大な党をつくりあげるために、ひきつづき全力をあげて奮闘するものです。 


************************
お読み頂き ありがとうございました。
日本の未来のために!クリックを!




日本共産党関連サイト更新情報 Feed-JCP

************************
スポンサーサイト



テーマ:衆議院選挙 - ジャンル:政治・経済

コメント

居眠り学生さん
プラス要因をどのように活用するのかは指導部の腕の見せ所でしょう。
ブームを掴み損ね過ぎ去ったという見方であるのなら、それは単に指導部がマヌケだからです。

派遣村によって一定の結実を見た非正規雇用の運動に共産党は便乗しましたが、その後さらに運動を大きくすることは可能だったはずです。
しかし共産党の指導部はマルクスを始めとする様々なプラス要因を議会活動に従属させ、党の宣伝に活用することのみに熱心で、肝心の国民運動の場では生かしきれませんでした。
こうやって心得違いの方針を出しつづければ貴方のような見方が成立するのです。

  • 2009/09/02(水) 14:43:10 |
  • URL |
  • キンピー #Il2q9UN2
  • [ 編集 ]

キンピーさん、わざわざ返答どうも。
他人のブログで本人抜きにあれこれやることをあまり好まないけど、
暇なので、一言。

やはり今回の総選挙全体をみると、「官僚批判」というのがかなりあるように思えます。渡辺喜美のみんなの党なんか全ブロックに立てずに300万票、ちゃんと候補者そろえていれば比例で5議席という成績。
北関東、南関東じゃ共産党<みんなの党。自民党離党以来応援する地方議員候補者が当選するという人気ぶりは健在でした。あるいみプチブームがですよね。それに比べ、マルクス・蟹工船ブームというのも時期が過ぎ去っただけかもしれないけど票になるブームでは無かったような気がします。

共産党は公務員バッシングを民間労働者と公務労働者の分断がねらいだと指摘していると思います。それは嘘ではないと思いますが、高級官僚批判が財界批判と同じくらいのレベルまでやらないと、今度の参院選、みんなの党に負ける可能性もありそうで心配です。

  • 2009/09/02(水) 14:17:00 |
  • URL |
  • 居眠り学生 #X.Av9vec
  • [ 編集 ]

>居眠り学生さん
社会主義が禁止されている国以外で、リーマンショック以降マルクスが読み直されたのは世界的な傾向です。
日本においてもマルクス本がたくさん出版され、そして安価なせいもあって蟹工船も読まれました。
さらに年越し派遣村では共産党の宣伝が当たり、保守層にも影響を与えました。
共産党を見ても比較的若い党員が増えつづけてきた中での選挙で、ブームの余波を残しつつ迎えた選挙です。
4年間の「反対勢力」という言葉に十把一絡げにされた選挙とは明らかに違います。

プラスの外部要因と美しい誤解で新たな党員を迎えた中での選挙で得票率ダウン。
この原因と責任の所在を追及せねば前進はありません。

  • 2009/09/02(水) 10:39:45 |
  • URL |
  • キンピー #Il2q9UN2
  • [ 編集 ]

もし蟹工船・マルクスブームってのは今も続いているんですかね。そもそもそんなのブームだったのでしょうか。

07参院選以降、これまで幹部が足を運ばないところまでいって演説会をそれないりの参加数でこなしていたけど票をのばしたのは東京、南関東、近畿だけ。演説会と支持拡大と普段の活動が結び付かなかったといえるのでしょうか。

得票の増えた3ブロックは他のブロックより、小選挙区候補が多いブロックですがやはり共産党は宣伝カーによる街宣活動が支持拡大の源なのでしょうか。だったら重複しないでそのぶん小選挙区候補を増やしたほうがよかったともいえるかもしれない。

そもそも小選挙区の擁立を少なくする代わりに各県に比例候補を一人以上置くという方針でしたが、多くが重複で立候補するも、小選挙区で10%を取れず、比例当選の資格を失った比例候補だらけでしたね。やはり、共産党は重複候補を多数出し、順位を同一にし、競わせるという戦略はなじまないですね。重複しなくても小選挙区に立てば政党カーがでるんですよね?

そもそも小選挙区になって以来、日常的に活動する国政候補がごくわずかということが指摘されてましたよね。今回小選挙区に立った約150人のうちどれだけの人が今後も活動をつづけるのでしょうか。まぁ各県の代表の比例候補は参院の選挙区とかで出るのだろうけど、それ以外の人はどうなるんですかね。明らかに引退した地方議員とかいましたかれね。

それから必勝区というのを久々に設けたけど、何か役に立ったでしょうか。選挙協力しない政党の戦い方を考えたほうがいいでしょう。全国20~30くらいの小選挙区を強化指定して日常的候補者活動を保障するようにしたらどうでしょうか?

すくなくとも1年を切った参院選の地方区は候補者をすべてだすにしろ98年当選区にとらわれない規模で重点選挙区をつくり支援体制をとるなどの工夫も必要かと。共産党幹部も、一回当たりの演説が長く大勢に聞かせ、全国を一通りまわる人と比較的短い演説で聴衆の心をつかみ演説回数をこなし重点的に回る人とにわけたほうがいいと思う。

そしてなによりこういう疑問や意見を党員に、国民に見える形で総括する場がほしいものだ。

  • 2009/09/02(水) 01:01:00 |
  • URL |
  • 居眠り学生 #i4k.q35E
  • [ 編集 ]

新党日本は元から今回は比例で議席を獲得を狙ってないし活動もほぼしてないですから当然じゃないでしょうか

参議院選挙のときは自分も周りの何人かも田中康夫に入れてましたよ
うちの選挙区にも来てましたし

まあ小選挙区減らしてほぼ横這いなら健闘少なくても前回よりはマシでしたてところでしょうか

  • 2009/09/02(水) 00:25:08 |
  • URL |
  • ゴドルフィン #-
  • [ 編集 ]

一応、蟹工船・マルクスブーム、そして年越し派遣村での美しい誤解という追い風の中での選挙。
中央にして「こんなに戦いやすい選挙はない」と言われた選挙で得票率の減少に歯止めが掛かりませんでした。

そういえば4年前もナントカ旋風がありましたわな。
常に外部要因の責任にしていては前進なんてありえないでしょう。
常幹が想定している選挙って、何の争点もなく共産党だけに追い風が吹いている選挙なんですかね?
まったく世間をなめるのもほどほどにせえよ。

  • 2009/09/01(火) 21:35:04 |
  • URL |
  • キンピー #Il2q9UN2
  • [ 編集 ]

まあ、今回は

「政権交代」ブームに埋没する「流れ」ですから、何をどうしたら、
ということを言ってもしかたないでしょう。

民主党にしたって、「高速道路無料化」なんて、そんなに国民に支持されてるわけでもないが、
「敵の敵は味方」論で、みんなが言うから・・で「反アソー」票を集めているだけ。

新党日本など、「冬柴落とし」に田中康夫代表自ら、(参院議席を投げ出して)乗り込んでくるほどの「話題」は作ったけれど、
結果は、兵庫県でも比例票を減らしてるのが現状。

それを思えば、参院選の比例票から増やしただけ立派だとは思います。
(ノリで共産党に入れるような人は、今回の選挙ではいないでしょうから)

ただ、比例区に候補者あんなに並べる必要あったの?
とは思います。

※私がそそのかした「広島6区」は、前回、数少ない「不戦敗区」だったのが、今回7.6%得票。
 「5中総」の基準で戦った選挙区より、得票していました。(中国地方はことごとく4%前後)
(福岡1区で7.7%。 九州で、比例7%以上得票してるのは沖縄県だけ)

「旋風」ってのは、どうしようもないにしても、「こういうところ」は、他にもあったんじゃないかな?
 とは思います。

  • 2009/09/01(火) 20:49:26 |
  • URL |
  • ×第二迷信 #EEOsZA66
  • [ 編集 ]

やはりこんな声明出してお茶を濁そうって腹ですか。
この常幹声明では何も変わらないですね。
今までどおり「訴えは正しかったが(中央は正しい)、広げきれなかった(お前ら下々の責任だ)。」ですか。

  • 2009/09/01(火) 10:53:40 |
  • URL |
  • キンピー #8.0Rw//A
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://polarisjcpmetal.blog78.fc2.com/tb.php/866-98d03e6d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

国民が自らを問い返さなければならないのではないだろうか

自公政権に対する審判が下った。 溜飲が下がるという思いが確かに僕にもある。 だが、それ以上に僕らは今、己に対して突きつけられていることがあるのではないだろうか? 自公政治のいったい何に対してNOの声がつきつけられたのだろう? 麻生バラマキ政権へのNO!なのか

  • 2009/09/03(木) 21:23:30 |
  • road to true

ル・モンド 半世紀に及ぶ自由主義政権の後、日本は中道左派に移行した

Après un demi-siècle de pouvoir libéral, le Japon bascule au centre gauche LE MONDE | 31.08.09 | 15h57 半世紀に及ぶ自由主義政権の後、日本は中道...

  • 2009/09/02(水) 07:17:22 |
  • イル・サンジェルマンの散歩道

ちなみに、「広島6区」の結果。

 以前、「亀井静香に遠慮して、自民党も民主党も候補者を見送ってる広島6区こそ、共産党が候補者を立てて戦うべきだ。」 と、こくた恵二国対委員長に直訴したあと、本当に候補者を擁立した結果。(その後の情勢変化で、自民党も「見送り」せず、候補者を立てた)当 1...

  • 2009/09/01(火) 20:25:49 |
  • ストップ !! 「第二迷信」

現在を、歴史をどう見るか

今朝、食器洗いをしながら、洗濯物を干しながら、髭を剃りながら考えたことだ。確かに、歴史的な出来事だろう。だがそれを日本史のな...

  • 2009/09/01(火) 11:34:45 |
  • basske's weekly ガリンガリン人生