出口調査などでも、総選挙を意識して投票した=自民党の退陣を求める人々が多数を占めたようである。
結果は民主党の圧勝、自民党の惨敗。
共産党も13議席から8議席に激減!
とりわけ、民主党が自民党に競り勝った所では、『競り勝った』というよりは、圧倒的票差で勝っていることも特徴である。
マスコミの報道の仕方は、自民・民主の二者択一を迫る傾向は確かにあったが、そういう政権選択キャンペーンの中でも、公明党は現有議席を確保する23名全員当選をやってのけた。
党首インタビューでは、党員・支持者への感謝の意とともに「創価学会の皆さま」への感謝もはしなくも述べた。
一方、私が注目していたのは、公称信者1千万人を擁すると言う【幸福の科学】が創設した宗教政党・【幸福実現党】の動向である。と言うのは創価学会並みの力を持つことになれば世の中どうなったゆくだろうか?と心配したから。
しかし、信者も政教分離の意識が強かったのか、都議選の結果は全くの泡沫票に終わり、得票率も微々たるものであった。
このことは、ある意味では一安心であるが、先に【オウム真理教】が、総選挙に打って出て、得票も極僅かしか得られず候補者が全て無様に落選するという体験をしたことから、『地下鉄サリン事件』などテロリズムに走ったことを想起すると、ある意味では不気味である。
【幸福実現党】は、「消費税廃止」をスローガンにして、衆議院選挙でも全ての小選挙区300と比例に50名前後を立候補させると言うから、都議選で惨憺たる結果だったからとして、安心してはいられない。
共産党の支持票の一部でも、持ってかれたら共産党としては大変だ!
なお、日本共産党の志位委員長は、選挙後のインタビューで 【「政権選択」論が大規模に持ち込まれ】たことを敗因に挙げていたが、これは前回の総選挙や参議院選挙の結果が出た時と同じ言い分であり、『敗因分析』とは言えない。 キャンペーンの推進は、随分前から解っていたことである。
東京都議選結果について 志位委員長が会見
「自民か、民主か」を押し付ける「政権選択」論が大規模に持ち込まれたことは、わが党にとって逆風となって作用しました。これに対して、わが党は、ほんとうの政党対決の構図がどこにあるかを都政、国政で押し出し、私たちの声が届いたところではわが党への共感と支持を広げました。しかし、私たちの訴えを全都民的な規模で届けるにはいたりませんでした。 (志位委員長)
こういうキャンペーンが行わる中で、国民が「自民に不満、民主に不安」(福島社民党・党首)と感じていたのは事実だとしても、「取敢えずは自民党を『やっつける』ための『最も効果的な選択』だろう」と考えたという国民の選択は、ある意味では当然である。
まさに政権選択のキャンペーンが行われているさなかに行われた選挙で、そのキャンペーンに負けたかのように言うのは、戦略も戦術も間違えていたことを示すものに他ならない。
民主党が、憲法問題・自衛隊海外派兵・比例代表の定数削減などの政策で自民党と一緒だとしても、ひたすら民主党を自民党と同列に批判するという戦術は考え直す必要があるのではないか?
大義名分が先に来て、如何に選挙に勝利するかと言う戦術が殆ど無いところに、中小都市での中間選挙では徐々に前進してはいても、肝心要(カナメ)の選挙で『やり損なう』という、ここ数十年来の結果があると思う。
さて、このような情勢の中で、麻生首相は7月21日解散 8月18日公示、8月30日投票の日程を決めたと言う。 (S)
衆院選8月30日投開票、「解散」今月21日にも(読売新聞) - goo ニュース
2009年7月13日(月)12:42
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