最近、世界的に マルクス経済学に人気が集まっているようです。
『資本論』は 1867年に出版されたと言いますから、142年前の 労作です。
それが、今なお、世界の経済学に、また政治学に大きな影響を持っていることは、驚異です。
『資本論』の理論的なバックボーンは、 形而論理学と 弁証法的論理学です。
静止しているものと、運動しているものの統一(その時点でのバランス)
物事が(経済の仕組みが)たえず変化していくことに、法則を見出しています。
「鉄の必然性を持って作用し、自己を貫徹する」諸法則と表現しています。
不破氏は『21世紀・『資本論』のすすめ』で 『資本論』を学ぶ意義を次のように方っています。
21世紀は「資本主義社会の根底を揺るがす様々な状況が積み重なっていて、全体として新しい社会の『生みの苦しみ』を大きな時代の特徴とする世界史の一時代となることは間違いない」
『資本論』が書かれた草稿の研究が進み、『資本論』の内容を充実した形で読めるようになった。
また、資本主義の様々な問題が顕在化していて、理論と具体的事実が結びつきやすい。
今では、すべての資本主義国で、同様の問題が起こっている。
また、講師の方の話によると、不破さんの10年間の研究によって、私たちはいっそう充実した形で、『資本論』に近づくことができるということです。
『資本論』は 数学にある公式と言うものではなく、諸現象の変化とそれらの発展法則、ある形態から他の形態への移行、連関の一つの秩序から他の秩序への移行の法則です。
それは、一つの事物の中に対立する二つの側面を見出し、この対立する二つの側面の相互作用を通じて事物の運動を捉えるという弁証法です。
『資本論』 自体が 弁証法の いわば 哲学の書です。
商品 そこに内在する労働が集約されている価値と、売れて実現する使用価値。 売れなければ、ゴミになってしまう商品。 販売と購買。 生産と消費。 冨と貧困。 恐慌という矛盾の爆発。
『資本論』は 資本主義経済の 一番単純な形のもの・商品の分析から始まります。
興味のある方は お近くの『資本論』講座に参加して見てください。
そうそう、経済学へのアプローチは 雑誌 『経済』が最適です。
今号は 「マルクス経済学のすすめ」 の特集です。 新日本出版社刊 ¥1,1OO (Y)
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