その上、政府広報と化したマスコミが、自衛隊の表面だった動きを報道し続けているので、これまではある意味日陰者だった「軍備」が大多数の国民の目に映像として触れることになった。
次第に、国民が軍の装備を見ることに、また街中を自衛隊が軍服で歩き回ることに 『慣れっこ』 になることを目指しているのである。
マスコミは、これらの軍事化する政府の動きを批判的な視点では考えず、まるまる政府の広報機関、言わば 「大本営発表」機関に化して北朝鮮の脅威を煽り、迎撃が必要であるかのように誘導 している。
このため、一部の世論調査では(設問の仕方にもよるが)迎撃賛成が8割近くなっていると言う。
そりゃ、危ないものが突っ込んできたら 『撃ち落すのもやむを得ない』 と思うのも 「やむを得ない」 ことである。
さて、その「迎撃システム」全体が、予想通り、全く無能力なものであることが、北朝鮮のロケットが発射される前に明らかになってしまった。
1週間ほど前に、政府高官から「当たるはずが無い」と言われ、中曽根外務大臣からも迎撃の成功は「難しい」と指摘されてしまった、PAC3やSM3などの迎撃ミサイルの非現実的撃破率。
そして、昨日は午前10時頃の北朝鮮からの「準備完了」との報道に踊らされ、12時16分に 「誤報」を発表して(まさにその時テレビを見ていて実況中継の誤報をみたのだが)、5分後に訂正する不始末。
(私は二度目は見ていないのだが、ネット・ニュースでは二度目の誤報もあったとか)
防衛省、2回もミサイル発射の誤報 全国の部隊や官邸に
朝日新聞 2009年4月4日21時7分

ガメラ・レーダー (朝日新聞Web版よりコピペ)
迎撃ミサイルの無能に続いて、探査レーダーの無能と情報送達システムの不備がまたもや世界に発信されてしまった。
「迎撃システム」が入り口から出口まで機能しないことを、北朝鮮にも 『お知らせ』 してしまった訳だ!
この『お粗末な』醜態に対して、野党各党は批判をしたようだ。
しかし、ありきたりの批判のような気もする。
ミサイル誤報、野党が批判 「お粗末」「失態」
朝日新聞 2009年4月4日19時58分
その上、NHKの報道によると、この情報は探査レーダーシステムから各地の自衛隊・警察・消防・自治体そして報道機関に【エム・ネットシステム】で自動的に送信されテレビ画面などに表示されることになっているらしい。
NHKでは、このシステムがどういう方式になっているかのパネルまで作って説明していた。
政府が緊急事態と宣言すれば、パソコンをワンクリックするだけで、報道機関が政府の管制下に置かれるようになっていることを、端無くも暴露した。
所謂、「有事体制」 の網が報道機関に既に張り巡らされ、自治体までも支配下に置く下地が出来上がって居る訳である。
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(この記事は、Sが書きました)
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