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エルサルバドルに左派大統領

中米のエルサルバドルで行われた大統領選挙で、
米国とは一線を画し、現政権が進めてきた「新自由主義」からの脱皮を主張した
ファラブンド・マルティ民族解放戦線党(FMLN)が僅差で勝利しました。

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     当選した「FMLN」のマウリシオ・フネス氏

南米でのベネズエラやチリ、ブラジル、ボリビア、アルゼンチンなどに続き、
中米でもパナマ、ニカラグア、ホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドル
と、米国の経済支配を廃した民主国家が広がりつつあります。

中南米を一つの経済圏とする構想も練られつつあります。
新しい動きに目が離せません。
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エルサルバドルに左派大統領
  新自由主義・対米従属 転換選ぶ
     中米にも変革の波

2009年3月17日(火)「しんぶん赤旗」

 【サンサルバドル=島田峰隆】
中米エルサルバドルで十五日、大統領選挙が行われました。

中央選管によると、開票率90%の段階で、新自由主義からの転換を掲げるファラブンド・マルティ民族解放戦線党(FMLN)の
マウリシオ・フネス候補(49)が
51.3%を獲得、
親米右派与党の民族主義共和同盟(ARENA)の
ロドリゴ・アビラ候補(44)の
48.7%を上回り当選を確実にしました。

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中南米の左派・中道左派政権の国ぐに
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 FMLNは、一九九二年の内戦終結後に合法政党になって以来、四回目の挑戦でついに政権を獲得しました。

 国民は八九年から続くARENA政権の新自由主義と対米従属の政治の転換を選びました。FMLNの勝利は、南米に広がった変革の波が親米右派の牙城とされてきた中米にも着実に広がりつつあることを示しました。中南米三十三カ国のうち左派・中道左派政権の国は十六カ国となりました。

 フネス候補は同日夜、「希望を持ち続けた国民の勝利だ」と勝利宣言しました。同候補は「国民に選ばれた大統領として、特に排除されてきた貧困層が参加する政治を行う」と約束。外交では「中米統合の促進と対米関係の改善を最優先課題とする」と語りました。

 また同氏に票を投じた国民に感謝すると同時に、「国の再建へ力をあわせよう」と国民の協力と団結を呼びかけました。

 これまでのところアビラ候補は特にコメントしていません。同陣営の代表者はメディアに対し、「最終結果を待つ必要がある」と語りました。

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 エルサルバドル
 面積は日本の四国よりやや広い二万一千四十一平方キロ。人口は六百八十五万人。公用語はスペイン語。75%がカトリック。二〇〇七年の一人当たり国民総所得は二千八百五十ドル(世銀調べ、日本は三万七千六百七十ドル)。一九八〇年からFMLNと右派軍事政権の間で内戦が続きましたが、九二年に国連の仲介で双方が和平協定に調印し、内戦が終結しました。
 


2009年3月17日(火)「しんぶん赤旗」

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左翼フネス氏が勝利宣言=初の政権奪取-エルサルバドル大統領選(時事通信) - goo ニュース

中南米に新たな左派政権、エルサルバドル大統領にフネス氏(読売新聞) - goo ニュース

米、エルサルバドル大統領選で勝利したフネス氏を祝福(時事通信) - goo ニュース

「赤旗」 主張 2008年3月17日


【主張】
エルサルバドル選挙
米国のくびき破る歴史的変革

              2009年3月18日(水)「しんぶん赤旗」
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 中米エルサルバドルの大統領選挙で左翼・ファラブンド・マルティ民族解放戦線党(FMLN)が勝利しました。エルサルバドルは一九八〇年代の内戦で米国の軍事干渉を受け、内戦終結後も政治的、経済的に米国の支配のもとにおかれてきました。

 ベネズエラでチャベス政権が誕生して十年。この間、自主的な変革の波は中南米全域に広がってきました。今回の選挙で、米国の忠実な同盟国であり続けてきたエルサルバドルでも、自立した国づくりを求める国民の意思が明確に示されました。

米国の支配下で
 選挙では「変革」を掲げたFMLNのマウリシオ・フネス候補が、民族主義共和同盟(ARENA)のロドリゴ・アビラ候補(元国家警察長官)を破りました。

 エルサルバドルは隣国ニカラグアとともに、し烈な内戦で知られます。大土地所有者による収奪と軍事独裁による弾圧に抗して立ち上がったのがかつての解放運動指導者の名を冠したFMLNでした。

 一方のARENAは、内戦中に解放運動参加者を次々に暗殺した「死の部隊」の頭目だった極右のダビソン大佐が創設しました。内戦は九二年に終結しましたが、ARENAは今日に至るまで二十年間政権を握ってきました。

 エルサルバドルは米政策に忠実に追随してきました。ブッシュ前米政権の要請に応じてイラクに派兵し、多国籍軍の駐留を認めた国連安保理決議の期限である昨年末まで派兵を継続した中南米唯一の国でした。

 経済でも米国の押し付けた弱肉強食の新自由主義政策を積極的に推進し、貧富の格差が拡大しました。かつてコメを輸出したこともあったこの国で、米国からの穀物輸入が急増し、農業が崩壊しました。その結果、数年来の世界的な食料高騰では都市の中間階層でも食料が入手できない事態に陥りました。電力に続いて水道事業も民営化が計画され、生活を脅かすとして広範な国民が反対しています。

 ARENAの長期支配を可能にしてきたのが米国の干渉です。内戦終結後に実施された三度の大統領選挙で米国は、FMLNが勝利すれば対米関係が悪化し、在米エルサルバドル人による本国への送金が困難になるなど経済的に大打撃を受けると主張して、有権者を威嚇しました。

 今回の選挙でFMLNは米政府に対して、政権党を利する見解表明をしないよう求めました。米政府も中南米と世界での一国覇権主義の破たんに直面して、選挙での中立と次期政権との協力を約束しました。米国は「公正選挙の実施」を他国への干渉の名目にしばしば使ってきましたが、今回の選挙は米国の干渉を排してこそ公正選挙が実現することも明らかにしています。

中米に広がる変革の波
 FMLNは対外政策で民族自決と不干渉、平和と連帯、地域統合などの諸原則をうたっています。選挙結果は中南米の平和の地域統合を一段と強めるものです。

 米国の干渉を排して自主的、民主的な国づくりをめざす政治変革の波は、南米から中米のパナマ、ニカラグア、ホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドルと続き、さらに広がる様相をみせています。

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