『 朝令暮改 』
という「諺」があるが、この「ことわざ」を使うことさえ憚られる無様な最後であった。
お恥ずかしい映像が世界に配信されたのが2月14日。
その後すぐに辞任するべきであった。
それが週明けの16日(月)には麻生総理から「頑張れ!」と勇気づけられ
(正確には「風邪を治して職務に精励して欲しい」赤旗記事より)
翌17日(火)朝には、閣議後の記者会見で 『続投』 をダメ押し
(正確には「与えられた仕事を一生懸命やってゆく」赤旗記事より)
同じ日の昼過ぎには、予算と関連法案の衆議院通過後辞任という往生際の悪さ
(正確には「首相からは当面の懸案事項に全力で取り組めと指示を受けた」赤旗記事より)
『当面の懸案事項』 って、まさに醜態をさらした中川氏の行動そのものじゃないかって!
そして、与党内も含む批判にさらされ、夕方に、ようやく「辞任」を表明
ヒラリー・クリントン米国・国務長官と民主党小沢氏の会談が行われている頃のこと。
中川氏曰く、
「首相からは『5カ月間よくやった』『体調を万全にして引き続き頑張ってもらいたい』という言葉をいただいた」赤旗記事より
麻生首相曰く、
「大変厳しい決断をご自分でされたので、その意思を尊重したい」赤旗記事より
このごに至っても 『エールの交換』 かいッ!
世が世なら「切腹もの」、とあるブログにも書いてあったが、まさにそういう事態である。
クーデターが起こってもおかしくないほどの政治不在だ。
GDPが、マイナス12.7%にもなった「百年に一度の経済危機」と政府自身が言っている大変な事態なのに、これを統括するべき金融・財務大臣が予算審議の重要なポイントでリタイヤし、与謝野・経済・財政大臣が兼務するなど、本当にやってゆけるのか誰もが心配している。
金融危機に立ち向かって行くべき省庁の3大臣を一人で兼務して行けるなんて、よほど“立派な”官僚たちが政治家抜きで行政を司っている賜物であろう!?
「大臣はお飾りです!」 と証明したようなものだ。
Webニュースなどによると、与謝野氏の兼務は、中川氏が17日の昼に会見して未練がましく言った「予算と関連法案の衆議院通過後」までのことらしいが、そのあとまで麻生政権が持つとは思えず、『兼任は阿呆太郎が予算成立後に政権を投げ出すまで』と言ったようなものだ。
それで、衆議院解散を行う勇気と力が残っているとは思えず、またもや自公政権内のタライ回しか?
まさか、公明党が首相を奪取するなんてことにはならないことを祈ります!
さて、ブログ界でも、もちろんあちこちで取り上げられ、多くが、その恥ずかしい【YouTube】映像を掲載している。
あまりにも恥ずかしい内容なので、当ブログでは、この映像は掲載しない。
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これに関する「赤旗」記事は、
中川財務相辞任 首相、この責任どうする
2009年2月19日(木)「しんぶん赤旗」
「首相は説明・謝罪を」 与野党国対会談 共産党が主張
2009年2月19日(木)「しんぶん赤旗」
大臣辞任・国会混乱 政府・与党 謝罪なし
2009年2月19日(木)「しんぶん赤旗」
中川財務相が辞任 首相の責任免れない G7醜態
2009年2月18日(水)「しんぶん赤旗」
中川財務相辞任 最低限の政治道徳さえ失った自民党政治の姿
2009年2月18日(水)「しんぶん赤旗」
中川財務相の醜態 世界で報道 麻生首相が続投指示
2009年2月17日(火)「しんぶん赤旗」
中川財務相の言動に関するチマタの反応は、ここをクリック
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中川財務相辞任
世論 総スカン
「世界に恥」「地元では有名」
2009年2月18日(水)「しんぶん赤旗」
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「お酒のせい? 薬のせい?」。7カ国財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、ろれつもまわらず、ピント外れの発言で、「酩酊(めいてい)」疑惑まで出た中川昭一財務・金融相。かぜ薬を飲んだだけでなく飲酒の事実まで明らかになりました。「世界に恥をさらした」「大臣の資格はない」「首相の任命責任は」と“非難ごうごう”で、万事休す。ついに、17日、辞任に追い込まれました。
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中川昭一財務・金融相がG7会合後の記者会見でろれつが回らなくなるなど世界に醜態をさらした問題で辞任した十七日、同氏のおひざ元、北海道十勝地方に衝撃と怒りが広がりました。
帯広市を中心にした衆院北海道11選挙区では、これまでも支持者から「痛い目に遭わないと目が覚めないのではないか」「酒の飲み過ぎだ」との声があがっていました。
「自民党北海道第11区支部」(中川昭一支部長)と「中川昭一連合後援会合同事務所」は同日午後一時すぎ、急きょ帯広市内で記者会見を開き、後援会幹部が必死の弁明をしました。辞意表明を「大所高所に立った潔い出処進退」と持ち上げ、「これからの政治家なので常在戦場、いつ衆院選挙があっても私たちはぶれることなく最大限の支援をする」と語りました。
記者の質問が飲酒との関係に及ぶと、途端に歯切れが悪くなり、「常識的に考えて、ワインを飲んであのようになったということはあり得ない」と言い訳に終始し、表情はさえません。
帯広市のタクシー運転者(72)は「地元では酒の飲み過ぎで、『中川は病気ではないか』と有名でした。私の知人も今回の不祥事は、むしろ遅すぎたくらいだといっていたほどです。麻生首相が中川氏のことを分かったうえで財務相にした責任は大きい。自民党もこのままでは自滅ですね」と話しています。