また、その中間配当の極一部を減らすだけで雇用を守れることを強調した。
この追究が効いたのか、その後、トヨタは2200億円もの赤字予想を宣伝し始めた。
「赤旗」記事によると、「赤字」発表は、2008年12月22日だったようだ。
赤字発表によってトヨタの株価は、特に米国市場で暴落し、トヨタとしても資産価値の目減りという予期せぬ事態に陥った。
私は、その時、
「派遣切りを正当化するために連結子会社などの数字や原材料価格などを調整して、赤字に“修正”=粉飾したんじゃないか?」
と直感的に感じたが、数字的な裏づけがある訳ではなかった。
それが、この2008年1月14日から16日までの、日刊「赤旗」連載
【トヨタ虚構の「赤字」宣伝】 によって具体的に明らかになった。
残念ながら、この記事はWeb版にはUPされていないので、3回連載の要点だけを抜書きすることになる。
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【トヨタ虚構の「赤字」宣伝・上】
純利益は単独で2200億円
非正規労働者増やし内部留保を積み増す
しんぶん「赤旗」2009年1月14日
箇条書きにすると
* 記者会見で、連結で1500億円、単独で2200億円の赤字と発表
* しかし、この赤字は「営業利益」のことで営業外利益を敢えて除外している
* 営業外収益も含む純利益は、連結で500億円、単独で2200億円の黒字
* 赤字をことさら強調するのは、トヨタが引き金を引いた「派遣切り」「非正規切り」
に対して爆発的に高まる社会的批判をかわすため
* トヨタ全体の売上げは2002年の16兆円から 07年には26.3兆円に10兆円増
* 内部留保も、2002年の8.5兆円から 07年には13.9兆円に大幅増
* この売上げ・内部留保増に比例して非正規労働者も3万人から8.8万人に増えた
* トヨタの正社員の年収は約800万円だが、非正規は300万円弱
* 内部留保の5.4兆円の積み増しと同時に派遣社員が5.8万人増えている
* 非正規社員を1万人増やすごとに内部留保は1兆円増えている
* 内部留保は文字通り非正規労働者の血と汗と涙の結晶
* 非正規社員の雇用を守るために内部留保を使うのは当然の責任である

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