題名は 『私たちはいかに「蟹工船」をよんだか』
発行 白樺文学館多喜二ライブラリー
発売 (株)遊行社
内容は 「蟹工船」を読んでのエッセー集です。
80年近く前に書かれた本を、若者は現在の問題として捉えています。
選考委員の一人 香山リカさんは このように表現しています。
「古典としてではなく、また文学史の中に位置づけるのではなく、“今ここで書かれた作品”として「蟹工船」を読んでみる。こんな試みに果敢に取り組んだ若者たちに、心から拍手を送りたい。」
また、ノーマ・フィールド氏はこう表現しています。
「思えば窓を洗うほうも、洗われた窓の内側で働くほうも、蟹工船に乗っているのではないか。ただ負わされているリスクがちがう。ガラス1枚の隔たりを越えたいものだ。」
この言葉から 私は、非正規労働者が、首を切られる現状を、正規で働きながら、その現実を恐る恐る見ている、労働者の現実に重ね合わせました。
正規か、非正規か ガラス1枚。 守られているか、守られていないか、ガラス1枚。
本当はガラス1枚を越えて 正規も非正規も労働者として、団結するしかないのだ と 思いました。
機会があれば、この本を手にして見てください。
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