「ワーキング・プア」という言葉が2007年ごろからマスコミを賑わすようになり、2008年には『誰でも知っている』用語になっていますが、暮れには事態はますます悪化しています。
世界に冠たる大企業が率先して、この「ワーキング・プア」から「ワーキング」を奪い、単なる「プア」に追い込もうとしています。
会社の寮からも追い出された「プア」たちは、ホームレスにならざるを得ない事態に落ち込んでいます。
トヨタを代表して日本共産党の志位委員長との会談に応じたトヨタの幹部が冷酷にも
「内部留保を取り崩してまで雇用を守るつもりは無い」
と大企業の社会的責任も投げ捨てた無慈悲な暴言を吐きました。
何度も書いていますが、この十数兆円にも及ぶ内部留保は、『好景気』 のときに、正規労働者を減らして非正規労働者や期間労働者を低賃金で働かせて貯め込んだもののはずです。
全く許せない態度です。
これら、ホームレスに陥った派遣社員や期間社員を助けるのは、第一義的には大企業の責任であり、第二義的には、派遣の規制緩和を推進してきた政府にありますが、彼らが責任を果たさない中で、ホームレスに陥った非正規労働者を餓死・凍死させる訳には行かないと、労働組合・NGOをはじめボランティアの人々が立ち上がりました。
その名も 「年越し派遣村」
12月31日から1月5日(2009年)まで日比谷公園に開設されます。
これには、弁護士も参加し、労働法などを「武器」にした闘い方などを指南します。
これを報道した「赤旗」記事を紹介します。
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「年越し派遣村」あす開設
職・住失った労働者を支援
労組・市民団体など
5日まで 東京・日比谷公園
2008年12月30日(火)「しんぶん赤旗」
「年越し派遣村」あす開設
“派遣切り”“期間工切り”などで仕事や住まいを失った非正規労働者らのためにテントを張り、炊き出しをしながら、労働相談、住居相談に応じる「年越し派遣村」が大みそかの三十一日から一月五日まで東京・日比谷公園に開設されます。
労働組合や市民団体などでつくる実行委員会が二十九日に同公園内で記者会見し、発表。新宿のハローワーク前などで宣伝しました。
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解雇・雇い止めされた非正規労働者は厚生労働省の調べでも八万五千人にのぼっています。雇用促進住宅に六百人が入居し、一部のハローワークも三十日まで特別相談をしていますが、入居できる住宅が圧倒的に不足し、三十一日にはハローワークも福祉事務所も開いていません。このため「年越し派遣村」は三十一日に「開村」し、四日まで相談活動(午後一時から六時)を実施します。五日は、厚労省要請や国会請願デモをします。
記者会見で「村長」の湯浅誠・NPO法人自立生活サポートセンターもやい事務局長は、「企業はこの寒空に寮から人を追い出している。命にかかわる問題で、企業の社会的責任を問いたい。企業の人たちは、非正規労働者も人間だと学んでほしい」と語りました。宇都宮健児・反貧困ネットワーク代表が名誉村長となります。日本労働弁護団の棗(なつめ)一郎弁護士が、弁護士も労働相談にかけつけるとのべ、運営ボランティアや募金、差し入れを呼びかけました。
問い合わせは、臨時電話090(3499)5244(開催中)。寄付口座=みずほ銀行銀座支店(普通)2692964「派遣村寄付金口座 弁護士 棗一郎」。食料品、飲料水はテントへの直接持参を呼びかけています。
年越し派遣村URL http://hakenmura.alt-server.org/



各地で相談・援助活動
2008年12月30日(火)「しんぶん赤旗」
母は立つ 派遣切り 労組入り団体交渉へ
2008年12月30日(火)「しんぶん赤旗」
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年越し派遣村へのカンパ先とカンパ物資のお願いは、【続き】をどうぞ
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