イギリスの話ではありますが、カトリック教会の大司教(枢機卿)が、資本主義の現状を批判したと言うニュースが、「赤旗」Web版に出ていました。
先日の天皇誕生日には、一般参賀と誕生日に当たっての記者発表で、
「厳しい経済情勢の中にあって、多くの困難に直面し、厳しい年の瀬を迎えている人々も多いのではないかと案じています」と述べ
世界的な金融危機に伴う経済の悪化についても
「働きたい人々が働く機会を持ち得ないという事態に心が痛みます」
と案じ、
「皆で、この度の困難を乗り越えることを切に願っています」
との思いを述べた。 (朝日新聞 12/23)
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という話もありましたが、今度はイギリスの宗教界の最高指導者の【言】です。
以下、赤旗記事を引用します。
“特定の集団に奉仕”
英枢機卿 資本主義の現状批判
2008年12月27日(土)「しんぶん赤旗」
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【ロンドン=岡崎衆史】
英イングランド、ウェールズのカトリック教会のトップに当たるコーマック・マーフィーオコナー・ウェストミンスター大司教(枢機卿)は二十五日のクリスマスミサで、投機家など特定集団の利益に奉仕する現在の資本主義のあり方を批判し、公益や道徳を重視するよう訴えました。
大司教は、キリスト教は市場経済を賛美も批判もしないとしながらも、「市場を動かす人々は、特定の集団の利益ではなく、公益を促進するために行動する義務がある。市場経済は道徳的な目的が根本にある場合にのみ正しく動く」 と発言。投機家など一部の利益に奉仕する資本主義の現状を批判し、その変革を求めました。
同大司教はまた、金融危機について 「この国の恐らく数百万の人々が金融機関に裏切られたと感じている。人々は自らとその家族の未来を心から心配している」と指摘。「金融機関による無責任な行動に人々が失望するとともに、金融・経済への不安から未来への希望も持てない状況に追い込まれている」 と懸念しました。
ウェストミンスター大司教は、イングランド、ウェールズのカトリック司教会議の議長を兼ね、両地域のカトリック司教の事実上の最高位となっています。
さすがに、日本の天皇よりは、踏み込んだ発言をしています。
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