扉のエッセイ を いつも楽しみに読んでいます。
今月の (隆)さんの 文章は とりわけ 有意義に感じました。
簡潔で内容豊かな 全文を 引用します。
「大転換時代への足音」
世界をおおう金融危機とG20によるサミット、米大統領選挙でのブッシュ政権への審判、二度の政権放り出し後の自公政権の迷走、混迷。 軍事覇権主義、ドル帝国主義と新自由主義路線の大破綻である。 激動する内外情勢は、21世紀が人類史上の大転換期であることの明瞭なきざしを万人の前に示している。
資本主義万歳は、お手上げ万歳に変わった。出口はどこか。マルクスへの世界中の視線が熱くなってきた。金融市場投機化をきびしく批判する英国国教会カンタベリー大司教は、マルクスの学説の正当性に言及した。マルクスの祖国ドイツでは、31の大学で学生たちの努力で『資本論』講座が開設され、『資本論』ブームが起きている。日本でも『資本論』の解説書が数万部の売れ行きである。
資本主義社会の経済的運動が新しい社会を生み出す法則性を発見し、その生みの苦しみを短くし、和らげることを願った思想・理論のルネッサンスである。 社会発展の必然性が無数の偶然事を通じて貫徹し、人間が新しい歴史を作っていくというマルクスの科学的洞察は、資本主義体制の末期的症状の引き起こす諸災厄に抵抗する大衆的運動の地熱のようなかたまりと結びつき、大転換時代を押し進める羅針盤になっていく可能性が強まっている。
マルクスを現代に生かす理論の発展・大衆的普及が期待される。
『蟹工船』プラス『資本論』ブームの流れが、近づく政治選択選における日本国民の歴史的前進のステップアップの力となることを熱望する。 (隆)
これを読んで、友人のことを思い出しました。
彼は、『資本論』を読むときには、きちんと手を洗ってから 本に向かう といっていました。
その後、広告関係の業界で活躍していましたが、いま、彼はどう思っているのか、会ってみたいと思っています。
雑誌 『経済』 新日本出版社 刊 ¥980
読み応えのある書籍です。 今、手放せない 本になっています。
興味をお持ちの方は ぜひ、お近くの書店へお尋ねください。
1月号の読みどころ 資本主義が問われている
暴走する投機経済の行方 高田太久吉
資源戦争と貧困 福田 邦夫
湾岸アラブ諸国と国家ファンド 西海 修
このほか たくさんありますが、 これらを読むと 世界のお金がどのように利益を求めて、世界中の経済を混乱させ、世界中の持たざる人々を貧困に陥れている現状を理解することができると思います。 まさに、資本の論理が貫徹している一面です。
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