「相次ぐ“派遣切り”雇用をどう守るか」というテーマで意見交換が行われた。
(討論というものではなかった)
参加者は 奥谷 禮子 人材派遣会社社長 、経済同友会幹事
逢見 直人 連合副事務局長
八代 尚宏 国際基督教大学教授
雨宮 処凛 作家
司会 島田 敏男 NHK解説委員
概して言えば、与党代表が 奥谷氏と八代氏 中立系が逢見氏 労働者代表が 雨宮氏という感じだった。
奥谷氏は 人材派遣会社の社長をやっているにもかかわらず、現場の状況に疎く、まったく現実の状況からかけ離れた意見を出していた。 お粗末な限り。
非正規の制度を作ったから働く場所ができたとか、労働者の能力が違うので同一労働同一賃金にはならないとか、派遣が増えたのは、働く側にもメリットがあったから増えたとか、などの意見を提示。
現実に、派遣でしか働かざるを得ない現実、 労働人口の3分の1が派遣労働者であることに目をつぶっているようだった。
派遣から正社員になる当たり前のやさしいステップを法制化すべきではないでしょうか。
今は、派遣の取替え、使い捨てです。 奥谷氏はこれを認識してなかった。
八代氏は 企業の立場に立った観点で、雇用は政府が守るべきだという持論を展開。
派遣労働の規制緩和で派遣労働者が増えたとは思わないと述べた。(これに対し雨宮氏は反論)
派遣から正社員への道もあると主張し、派遣のシステムはいい面もあると述べた。
また、経済成長を高めて雇用を喚起すべきだと述べた。
彼の主張は、逆立ちしており、まず、雇用を確立して、国内需要を喚起し、その後、景気の浮揚を目指すべきだと思う。 政府は、企業に対して強い指導力で、企業の雇用切りの問題を規制すべきだと思う。 彼は 御用学者のほか、何者でもない。
逢見氏は派遣労働者は人件費の単価が安いがために大きく労働者数が伸びてきた。派遣労働者にはOJT(現場での職業訓練)などのシステムがない。派遣ではなく直接雇用が望ましい。とごく一般的な意見を述べたが、どうするかといった提案、主張に欠けていた。力不足か?
雨宮氏は、現場の状況をしっかりと把握し、具体的な状況を説明していて説得力があった。
生身の人間が職を失い、家を失い、食を失っていると述べた。
法律で派遣を守らなければいけない。社会保障の制度が整備されていない。同一労働・同一賃金を明確にすべきだ。労働者の70%がやむを得ず派遣で働いている。海外への派遣も視野に入れるべきだと述べた。
この番組では、雨宮氏の発言が群を抜いていた。
政府は、大企業を指導して、衣食住 の ベースを確保すべきだと思う。
御用学者や実態を見ない経営者は、派遣の実態を把握し、派遣に居れば正社員になれるなどという妄想を一掃すべきではないか。
今の不況の初期段階をいかに克服していくかが大事だと思いました。
そのためにも、国民生活にそった、身近な支援策を、政府、与党に準備させるべきです。
緊急に!
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