「蟹工船」 を見てきました。
監督・脚本 山村 聡 原作 小林多喜二 「蟹工船」
音楽 伊福部 昭 (映画「ゴジラ」の音楽で有名。)
11月14日(金)
場所 コミセン和白大ホール
① 14時30分
② 19時~ 料金 ¥500
主催は 東区日本共産党後援会
会場がほぼ埋まる参加者で、一応成功したようです。
後援会の参加目標600名に対し、
実際の参加者は昼の部230人ほど、夜の部は170人ほどで、
平日と言うのに昼の部の方が入りが良かったようです。
当然、政治的メッセージ性の高い映画なので、それなりの心構えで見ないと
重たい映画ですし、井上ひさしさんの作劇のような笑わせどころが殆ど無い
エンターテイメントとして見るには、ちょっと難しい映画でした。
その上、映像も音声も相当劣化していて、判別付かない会話が大半でした。
また、映写前に説明がありましたが、
原作の 「彼らは立ち上がった。--もう一度」
というところは無く、海軍によって発砲・殺戮されると言う修羅場の終わり方でした。
見方によれば、「団結して立ち上がるのは危険で無駄死になる」と
考えられ、「諸刃の剣」という感じがします。
あるいは、きちんと組織されていない暴動的反攻は失敗するということか?
年配の方々は感動しておられたように見受けられましたが、
若い人々に元気を与え得たかどうか是非知りたいと思います。
(アンケートをされていたようなので・・・)
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映写前に、衆議院福岡1区(東区・博多区)から立候補する予定の
田中みゆき さんが挨拶されました。

あいさつの中で、
書籍 「蟹工船」が引き続き売れ続けているとの報告がありました。
新潮文庫だけでも今年50万部増し刷りしたという事で、この手の小説とすると
異例の売れ行きだとのことです。
各社あわせて70数万部売れたと言うことですから、ミリオンセラーも夢ではない!

この会場で、「蟹工船」の「エッセーコンテスト」の入賞作品を掲載した
私たちは いかに「蟹工船」を読んだか! を売っていましたので、

(画像は白樺文学館サイトよりコピペ)
買って読んでみたところ、
マンガ「蟹工船」と小説「蟹工船」(テキスト)を両方何度も読んだという若者が多く、
感想の中では、マンガの絵と文章の両方を読んで理解が深まったという感想が
表明されていました。
特に若い方には、当時は当たり前であった用語の意味がマンガの絵で解った
ということもあるようです。
たとえば、監督が労働者を懐柔するために与える「バット」
=「ゴールデンバット」という私の祖父も愛飲していた安いタバコの名前
「糞壷」 =「便所」ではなく、押し込められた部屋のこと
等など・・・
御年配の方も、もう一度文庫を読む前に(平行して読みながら)マンガ「蟹工船」
を一緒に読まれては如何でしょうか?
ここをクリック すれば、マンガ蟹工船(Web版)を読めます。
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