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「京都1区を必勝区に!」 を記者会見で公表する愚策
衆議院選挙候補者を発表した記者会見で、市田書記局長(参議院比例代表・京都出身)は、「京都1区を必勝区に」したい 旨発表しました。
しかし、こんな馬鹿げた話があるでしょうか?
先日の京都市議補欠選挙(自民・共産一騎打ち)で京都一区に所属する南区で自民党の圧勝したからのようです。
私が「馬鹿げたこと」と言うのは、京都一区を「必勝区にする」ということではありません。
その逆です。
「京都1区を必勝区に」 したいと言うことは、その他の137選挙区は「必勝区」とは位置づけていない ことの現れであり、党中央は、その他の小選挙区で勝つ意欲も無いことを公言したに等しいことです。
これでは、それら137選挙区は大義名分選挙になってしまいまい、候補者はもとより、末端党員や読者や支持者の意気があがるはずがありません。
インセンティブとモチベーション は、人が活動意欲をもつための重要なファクターです。
これは、仕事でも党活動でも同じだと思います。
「京都1区を必勝区に」 と対外的に宣言したことで、他の選挙区の インセンティブもモチベーション も奪う結果となってしまいました。
こういうことは、一度(ひとたび)言葉を発すると、後で如何なる弁解や叱咤激励をしても取り返せるものではありません。
一部の幹部党員は叱咤激励で動くようにはなるでしょうが、後援会の力に依拠して闘う選挙と一方では言っているのに、そういう人たちや末端党員の動きが鈍くなるのは否めません。
先行する地方選挙でよい結果が出ていても国政選挙で連続敗北している一つの要因がここにあると思われます。
党中央が選挙戦術として、「京都1区を必勝区に」 と中央選対本部で決めることは有り得る事だと思います。
しかし、これを記者会見で発表するなど具の骨頂です。
【当選者は国民が決める】
党中央は、当選者を自ら予測してしまうべきではなく、【当選者は国民が決める】 という立場に立つべきです。
もし、国民の共感を真に得ることができれば、京都一区だけが当選する訳ではありません。
天井知らずで当選を目指して活動するべきでしょう。
京都一区という具体的選挙区を公表するという事は、国民を心底では信頼してはいないからとも想像できます。(もちろん本人たちには、そういう気持ちは自覚されていないでしょうが・・・)
【得票目標 650万票】
それと、【得票目標 650万票】 というのも、それは党内の都合(獲得すべき最低限目標)であり、記者会見でマスコミや国民に訴えるべき筋合いのものではありません。
日本共産党に投票するのは、国民であり、日本共産党の訴えに共感したり、今の自民公明政治に最大の怒りを表明したい国民自らの意志で投票するのです。
そういう意思表明に対して、「650万人」という枠を嵌めるなど僭越もはなはだしいものです。
党自ら当選者に枠を嵌める弊害は、以前にも書いた覚えがあります。
「参議院選挙での低い当選目標数の公表など」(リンクなし)
【衆院小選挙区138予定候補(第1次分)を発表 京都1区を必勝区に】 第2回
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(2008年9月20日 執筆者S)
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コメント
私も、得票目標などは、あくまでも「内部」で掲げるものだと思っています。
- 2008/10/27(月) 16:40:56 |
- URL |
- 梅木昭二 #-
- [ 編集 ]
ちなみに、こくた候補
「いやー、今まで「京都1、2、3区」は「必勝」なんだと思ってました。
まだ、中央の段階で決まってなかった(2区3区は「必勝」でないことも)のを知って、逆にびっくりです。」
に対して、
「京都は、4区も5区も6区もその意気で闘っております。」
だったら、わざわざ「1区は必勝区」って発表することはないと思うのだけれど…。
http://www.kokuta-keiji.jp/cat1/1_2.html
(これで、広島6区に候補者を出す気になったら、私のポイントですかな…)
「必勝区の垣根をとりはらって」ということが90年代後半の躍進を経て言い出されたことがあったと思います。しかしその後退潮続きで「必勝区」どころの状態ではなかったんですね。
その後の参院選では98年の7選挙区を赤旗では特別扱いしたりしていて事実上の必勝区化していたと思います。そしてここに来ての京都1区の必勝区決定。会見をネットで見ると京都府委員会からの要請がありと市田書記局長は発言している。今の常幹に何人も京都の機関出身者はおり、その前後のやりとりも伺える。
参院選の比例落選ということもあると思うが、高知1区は春名元議員が単独で出馬する。中央委員・高知地区副委員長の肩書きで。それこそ中央の支援強化してもいいそうな感じであるが決してそうはならない。
基本、小選挙区なんて比例票の上澄みしか思っていないのだろう。小選挙区での議席めざすなら京都1・2・3区とかも比例重複にして現職議員として戦い続けていたら前原なんていう政治家を生まなかったかもしれない。もっと重点的に候補者を擁立してこそ必勝区などと特化することが吉とでるのではないだろうか。
- 2008/09/21(日) 01:39:41 |
- URL |
- JCPファン #-
- [ 編集 ]
同感です。
いや、京都1,2,3区って、今まで「必勝区」なんだと思ってましたよ。
いつから「必勝」でなくなったのかわからんし、「一次発表」される前の候補者さんは「勝手に自称」してただけなんかい・・・?
とも。
最初の小選挙区選挙で当選した、高知の山原候補は「必勝区」じゃなかったし。わざわざ、強調せんでも、「勝ち」にいくでしょう。地元の皆さん。 2区や3区が「やっぱり無理か」と感じるだけ。
とうぜん「定数1」の知事選挙や市長選挙で必勝を目指さんのか?という突っ込みになるし。
京都1区で民主党が候補者を出せん状況で、「非自民票」狙いに集中する必要はあると思いますが、
前回の選挙で、「京都6区から公認漏れで、しかたなく回ってきた」玉置候補(中選挙区時代も旧京都2区で、旧市内の知名度ほとんどなし)にも負けてるのが現実。
京都1区ぐらい、中央幹部を候補者にせんでも、誰なと選挙はできるんだから、(2区で、井上さとし氏が、ど新人で現職文部大臣に800票差に迫ったことがある。…そのとき、1区こくた候補は7000票程の差)
幹部は「比例専念」で全国に飛び、
地元は「選挙区にへばりついて候補者活動する人」を出したほうがいいと思います。(河上洋子氏とかの)
京都の弱点は、選挙区に力を入れて比例を疎かにすること。
参院選でも、「必勝区」の大阪や東京で比例票も増やしたのに、京都だけ減らした。(結果は結果でしかたないけれど、)
http://www.jcp-kyoto.jp/katsudou/katsudou/docs/20070730.html#394
府委員長(中央委員)は、選挙区で8万7千票足りんかったことには言及したのに、
比例で3万足りずに1議席を減らしたことに触れず。
「比例票も、前回とほぼ同水準を確保することができました。」のみ。
(「赤旗」では、ほぼ同水準だけど、「増えた」ことを評価してたはず)