母親大会の特別企画「NHK取材班が語る・貧困と格差『ワーキングプア』」に
NHKの制作者(プロデューサー)二人が参加して350人を前にして舞台裏を
語ったという興味深い記事が出ていました。
第二テレビ欄のコラム記事なので、Web版には掲載されていないようです。
それ故、全部を紹介できないのが残念。
板垣淑子さんは2005年の秋に、秋田の地方都市を取材。
取材の映像を紹介しながら番組誕生の背景を語ったそうです。
2005年当時といえば、年収1億円を超える「スーパーサラリーマン」がもてはやされた頃。
しかし、板垣さんが見たのは、まじめで働く意欲があるのに働く場を与えられない若者たちでした。
国会では、ある閣僚が「格差は無い」と暴言を吐いていた頃のこと。
NHK局内にも相当な慎重論があった そうですが、板垣さんたちは
繰り返し繰り返し「事実を伝えたいんだ」と訴えて、企画を通した と言います。
既にシリーズとして3回放送されたこの番組。
板垣さんは、「当初シリーズ化の予定はなかった」と語ります。
「反響の大きさは、想像をはるかに超えていました。
同じテーマで3回やることになったのは、
こういう番組がもっと必要と言う声が
NHKに届いたからにほかならないと思っています」 と語られました。
やはり、良い番組が放映された時は
「メールやFAXで激励する」ことの重要性を再確認できました。
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「ワーキングプアⅢ ~解決への道~」 公式番組紹介ページより
「ワーキングプアⅡ 努力すれば抜け出せますか」 公式番組紹介ページより
「ワーキングプア ~働いても働いても豊かになれない~」 大反響を呼んだシリーズ第1回目の番組 公式番組紹介ページより
NHKスペシャル「ワーキングプア ~働いても働いても豊かになれない~」 最近実施したふれあいミーティングより
「制作者とともに番組を見る会」
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【ワーキングプアⅢ ~解決への道~】 NHK 公式番組紹介ページ より
去年2回にわたって放送したNHKスペシャル「ワーキングプア」は、日本で拡大する“働く貧困層”の実態を伝え、大きな反響を呼んだ。今回の「第3弾」では、海外にも取材を広げ、問題解決に向けた道筋を探る。
ワーキングプアの問題は、グローバル化が進む中、日本と同じように市場中心の競争を重視する世界の国々でも、今や共通の課題となっている。非正規雇用が急速に拡大する韓国では、低賃金の生活に耐えきれず自殺者が続出している。世界経済の中心・アメリカでは、IT企業のエリートまでもが海外の労働者との競争に晒され、低賃金に転落している。
こうした国々では、問題解決に向けた対策も始まっている。米ノースカロライナ州では、地域全体で医療関連産業とその人材の育成に取り組み、ワーキングプアのための新たな雇用を創出した。貧困の連鎖が進むイギリスでは、子どもから大人まで手厚い保護の網を張り、国を挙げて貧困の撲滅に乗り出している。そして日本でも、ようやくこの問題を「社会の責任」と受け止め、ワーキングプアの人たちを支えようと模索する地域や企業も出てきている。
番組では、世界と日本の最前線の現場にカメラを据え、直面する課題と解決に向けた取り組みを追う。そして各国の識者の提言も交えながら、ワーキングプアの問題とどう向き合うのか、もう一度、国民的議論を呼び起こす。