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ポラリス-ある日本共産党支部のブログ

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トヨタ減税1900億円

2008年7月7日 七夕の日 

しんぶん「赤旗」一面は、トヨタが大幅減税で、ぼろ儲けの上塗り的な国民からの“収奪”を行っていることを告発していた。

 年収200万円未満の若者が極一部の極端な例ではなく、ごく普通の状況になり、数百万人単位で存在する一方で、そういう非正規労働者を使い捨ててきたトヨタに減税するなど、当に『収奪』以外の何物でもない。

本来「税制」には、「所得の再配分機能」 が求められ、高額所得者や高収益を上げている企業が、それ相応の高い税率の負担を行って、社会を維持する資金を拠出し、低所得の人々への福祉に回すという機能があったはずだ。

昔は、そういう富豪は社会に還元することに「歓び」を感じ
ブリジストンの創始者のように、石橋文化センター・ホール・美術館を作ったり、
倉敷紡績の大原財閥のように、大原美術館や社会主義も研究対象とした「大原社会科学研究所」を作るなど、社会に貢献し、
その人々は「篤志家」と呼ばれ、尊敬を集めたものである。
(もちろん、かれらの評価にはさまざまな側面があることは知っている・・・)

一方では、そういう時代にも岩崎弥太郎のように儲け第一主義に突き進み、三菱を巨大軍需産業に育て上げ、政界との汚れた関係を続けた会社もあるが・・・
(岩崎氏の所業について反論があれば歓迎!)

現在の大企業家・トヨタの豊田章一郎氏や、キャノンの御手洗氏には、前にあげたような「篤志家」の風情は全く感じられなし、社会的な尊敬も得られない。
(彼らの“権威”にひれ伏して、尊敬しているふりをしている『お馬鹿』は
 マスコミや言論界も含めて大勢居る!) 

【ここまでは、執筆者の意見である】

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 さて、その しんぶん「赤旗」記事である。

トヨタ減税1900億円 
   大企業優遇税制で恩恵
       07年度推計 空前の利益の中

                 2008年7月7日(月)「しんぶん赤旗」

2008070701_01_0.jpg
 

 空前の利益をあげるトヨタ自動車が2007年度に負担する法人税の実際の負担率が28.0%にすぎないことが、有価証券報告書で分かりました。

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 現在、法人税率は30%。法人住民税と法人事業税をあわせた法人三税の実効税率は約40%となっています。同社は数々の大企業減税策の恩恵を受けています。

 同社が求められる税負担は、約40%の法人実効税率では約6,300億円。ところが、有価証券報告書によると同社が負担する法人三税の負担額は約4,400億円にすぎませんでした。

 07年度の経常利益(1兆 5,806億円)から推計すると、研究開発減税で822億円、外国税額控除で約759億円、受取配当益金不算入制度で約316億円となり、これだけでも合計約1,900億円の減税を受けていることになります。

 07年度の同社の経常利益は過去最高を更新し、税引き後の当期純利益も過去最高を更新しました。バブル期のピークだった1989年度と比べると経常利益は約2.2倍に増加する一方、税負担は0.93倍と減っています。

 日本経団連(御手洗冨士夫会長)は、大幅に軽減され、現行約40%の法人実効税率をさらに「30%を目途に引き下げるべきである」(08年度税制改正に関する提言)と主張しています。
御手洗会長はその財源について「(御手洗ビジョンに消費税率を)2011年までに2%、2015年までに3%ぐらい上げると明確に書いてある」(07年2月26日)と明言しています。
 

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テーマ:税金 - ジャンル:政治・経済

コメント

儲けは儲けで…

 国民全体がトータルで「減税」なら、どこを優遇するか、という話にはなるだろうけれど、
 トータルで「増税」を言いながら、儲けているところを「減税」というのは、富の再配分の原則から逆行。

 薬品業界で「新薬」は、10年間の保護期間で開発費用をペイできるようになっている。
 国策で必要な研究開発ならば、堂々と使途公開を前提の「補助金」で補填をうけるべきであって、開発後の「特許」で儲けを出せるところに追い討ちで減税してやる必要はない。
 トヨタにピンはねされている労働者もいっぱいいるし。
http://imadegawa.exblog.jp/8528134/
とか。

 農業で、県や国の「大規模・単一作物」路線にしたがわず、独自で「緑肥」農法や「不耕起」農法に取り組んでいる人達の「研究費」はすべて自腹。(補助金が受けられるのは、県の言うとおりにやった者だけ)
 無農薬に取り組めば「隣から害虫が来る」などと、理解のない近隣農家とのトラブルや、試行錯誤の間のリスクはすべて個人責任。

何を基準に減税するか】は、立場をはっきりしてもらわないと、
「増税」の持ち出しは許されないと思います。

  • 2008/07/11(金) 21:00:04 |
  • URL |
  • ×第二迷信 #-
  • [ 編集 ]

>「篤志家」の風情は全く感じられなし、社会的な尊敬も得られない。

トヨタも社会奉仕活動に金も人も使ってますが。
また物作りの会社の社会貢献としても、ハイブリッドカーの開発に力を注ぎ、ソーラーパワーや電池でのハイブリッドも目指しています。(組織改編を見ると少なくとも3~4年前から精力的に力を注いでいます)
もちろんビジネスチャンス(顧客のニーズというより社会のニーズとして)として捉えてのことですが、他社への技術提供計画も含め、こういったことろは評価しないと。
また純粋電気自動車で形ばかりのアピールをするのではなく、現在の技術や実用性を考えてハイブリッドにしたこともCO2削減問題からみれば評価されるても良いのではないでしょうか。
なんでもかんでも叩けばいいってもんじゃないでしょ。

記事と無関係のコメントで恐縮です。TBが通らないので

 私のブログ記事へのリンクを貼ります。

 2日連続で『反戦平和』『9条』などを訴えるデモ・パレードに参加しました(^.^)
 http://shima-spirits-jcp.cocolog-nifty.com/taiki/2008/07/post_66f5.html

~たしかな野党 支え続けて 上げ潮めざす!~

  • 2008/07/08(火) 23:34:42 |
  • URL |
  • 嶋ともうみ #-
  • [ 編集 ]

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