第6回
日本共産党は、9月8日(土)9日(日)第5回中央委員会総会を開催して選挙総括をする予定です。
これに向けて、統一地方選挙と参議院選挙に対する意見や感想を上げるように地区委員会が党員に呼びかけているようですが、殆ど上がっていないようです。私は、この中央委員会に上げた意見を そのまま地区委員会に転送しました。(地区委員長は一応読んだようです)
さて、前回までは戦略の疑問について書きましたが、ここからは、細かい戦術について書きます。
別にどうでも良いと思われる方は、この記事をパスして頂いて結構です。
なお、中央委員会への投書では、末尾を「誤り」としましたが、このままでは、私の断定を御訪問の方々に押し付ける表現なので、ブログでは「疑問点」に変更します。
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【日本共産党中央委員会の参議院選挙への戦略・戦術の疑問点】
第6回は、【続き】を御覧ください
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【日本共産党中央委員会の参議院選挙への戦略・戦術の疑問点】
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【日本共産党中央委員会の参議院選挙への戦略・戦術の疑問点】
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2.戦術上の誤り
1)比例を軸にと言いながら選挙区に全て擁立したにも関わらず、最終盤で東京・京都など一部を残して選挙区を事実上放棄した。(7/25,「全国いっせい総決起集会」)
「全選挙区立候補」が多くの党員を財政的にも活動的にも疲弊させたことは間違いありません。最終盤で「頑張れば前進できる!」と幾ら訴えても「動きが鈍い※」(こういう評価を中央委員会が表明することそのものが極めて党員を馬鹿にした僭越なものだと思います)状態を脱しえていない原因の一つです。
※【いまの最大の問題は、こうした国民的な関心や期待に、わが党の宣伝・組織活動が追いついていないことです。】2007/7/20 志位委員長アピール
もう一つの原因は、上に挙げた護憲派の「大同団結」を日本共産党が呼びかけることも無く拒否したことに対する「喪失感」でしょう。
そのうえ、最終盤では現職又は回復区以外は事実上選挙区を捨てることを公言したわけですから(7/25,全国総決起集会)「全選挙区立候補」の戦略の誤りを自ら認めたに等しい訳です。選挙区候補の失望はいかばかりでしょうか?(勝つとは思っていなかったにせよ、梯子を外された感が残るでしょう)
このように、選挙戦術においても活動家の腰を折る変節を遂げています。
「そんなことなら、初めから全選挙区に候補者を立てるなよ」「立てなければ護憲共同候補が幾つかの地域で実現しただろうに」という声が聞えてきそうです。
2)相変わらず、他党に対するネガティブ・キャンペーンが中心になり、日本共産党の存在意義を押し出すポジティブ・キャンペーンは最終盤になってからのことであった。
民主党批判を中心にするという「戦略」とも関わってきますが、「自公批判は当然として」という建て前の元で、民主党批判が相当強調されました。
もちろん政策的に批判すべきところはたくさんあるのです。
二大政党に埋没しないためには「民主党批判は避けて通れない」かもしれません。
しかし、それでは、自公反動政治を打倒したいという多くの無党派の(有権者の4割近い)人々の心に火を付けられません。
むしろ、そういう民主党とも「格差是正」「最低賃金千円」など日本共産党の政策パクリのところで一致する(パクリだから当然一致する!)政策で選挙区協力をして、日本共産党が選挙区で立てるところで支援させるという妥協点を見出して、自公反動政治打倒の旗印を鮮明にした方が良かったと考えます。
国民新党は民主党との選挙協力をしたことで、その選挙区がTVでも結構長い時間報道されています。もちろん、日本共産党が支援できる選挙区は『護憲派』の民主候補だけですが・・・ もっとも今言っても詮無い話ですが。
それ位柔軟な対応をすれば、有権者、特に護憲・平和を求める人々の注目をもっと浴びただろうし、マスコミも取上げ易かっただろうし、今の「民主一人勝ち」に埋没ということにもなっていなかったはずです。
この想定は、インターネットで交わされるさまざまな論議を見ていると相当確度が高いと思います。
そういう中で、日本共産党の存在意義を強調するポジティブ・キャンペーンを展開すれば、多くの有権者に浸透したことと思います。
日本共産党の主張が有権者に浸透しない真っ先の原因は、「他党批判ばかりしている」という印象(そして、事実)が有権者の目を日本共産党からそらせていることにあるのは確実です。
3)事前ビラ・法定ビラにデザイン的な変わり映えが無く、それぞれのビラの独自性が打ち出せないままであった。
結局相変わらず文字の多い「読まれない」ビラであった。
もう、何度も投書しましたが、日本共産党のビラは画一的で読む気にならないものです。
「配る前に読み合わせしましょう」といいますが、読み合わせても何も印象に残らないというのが現実です。 党員も読む気がしないビラをどれだけの有権者が読んでくれるでしょうか?
ただ、字数が多いからとも言えません。編集やレイアウトにもあると思います。
日刊スポーツの企画記事は、さすがに「読まれてなんぼ」のスポーツ紙だけあって、字はそれほど大きくなく文字数も結構多いが、読みやすいものでした。
また、上にも書きましたが、その企画記事の下の広告枠の、「サッカー・ラグビー・ベースボール」の広告が簡潔明瞭でとても解り易くて良かった。
これを読んだ後すぐに、「この広告を法定ビラにするべきだ」と投書しましたが、この意見は、採用されませんでした。「日刊スポーツに版権があるせいか?」と思っていたところ、最終盤の日本共産党ホームページには使用されていますから、法定ビラに使えないこともなかったと思います。 http://www.jcp.or.jp/index.html
こういう、解りやすいイメージでビラは造るべきです。
(まだまだ続きます)