峠三吉、推敲重ねた41枚
広島・原爆資料館
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(写真)原爆資料館で初公開された峠三吉の最終草稿=15日、広島市中区
「にんげんをかえせ」の言葉で知られる共産党員詩人の峠三吉が代表作『原爆詩集』の刊行直前に書き記した最終草稿が十五日、広島市中区の原爆資料館で初公開されました。八月二十日まで土、日を除き、東館地下一階の情報資料室で展示されます。入場無料。
おいの峠鷹志さん(68)=東京都足立区=が自宅に保管していた原稿や書簡が昨年十一月に見つかり、原爆文学資料を収集している「広島に文学館を!市民の会」(代表=水島裕雅広島大名誉教授)の会員が今年一月、上京して預かり、同資料館に展示を申し入れていたもの。同会によると、同資料館が文学資料のまとまった展示をするのは今回が初めて。
最終草稿は、B4判のわら半紙四十一枚。詩に赤ペンや鉛筆で推敲(すいこう)を重ねた跡が多数あり、原爆の非人間性を訴えようとする峠三吉の心境の変化が読み取れます。冒頭に赤ペンで書き込まれた散文詩「これらのことばは/予言のうただろうか?/これらのうたは/前兆のことばだろうか?」は削除し、「命を失った人」を「命を奪われた人」に書き直しています。
米国の占領下で言論統制が厳しかった時代に、峠三吉が書いた日記のコピーなど関連資料も並べられ、朝鮮半島での原爆使用が危ぐされた時代背景や『原爆詩集』の成立過程をたどることができます。
2007年5月16日(水)「しんぶん赤旗」
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