ポラリスからも取材に出ていましたので、上記をほぼコピペしながら、この催しを書いた複数のブログからも一節を借用してブレンドしながら掲載します。(他のブログで見た!という表現があるかもしれません。)
ちょっと長くなりますので、ご容赦ください。
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2007年2月18日、福岡・中央区・南9条の会が取組んだ学習のつどいが開催されました。
(注:福岡市中央区には幾つかの地域「九条の会」があり、中央区の比較的南部にある地域の人たちが参加しているのが「南9条の会」で、変な名前ですが、これが正解です)
地元をはじめ、福岡市中央区全域から40名が参加し、講師の話を真剣に聴き入りました。

最初の講演は「日本国憲法は押し付けられたか?」と題するもので、九州大学同窓生9条の会の榊山惇氏が、一昨年よりブログに書いてきた「日本国憲法は先人の智慧と闘いの結晶」を中心に、昨年出版された【憲法「押し付け」論の幻】(小西豊治著)に触発されたという内容や、先週NHKで放送された「焼け跡から生まれた憲法草案」にも触れながら、日本国憲法の成立過程についてパワーポイントを用いて詳しく話されました。
大筋は、マッカーサーが当時の政府に「押し付けた」とされる憲法草案は、アメリカ製では無く、鈴木安蔵ら学者7名が興した「憲法研究会」が起草した「憲法草案」(1945年12月26日発表)を元にしたものであり、そのルーツは自由民権運動の論客・植木枝盛の国憲按(1881年)にある、というものです。
本題に入る前のプロローグでは、『チャップリンの「独裁者」』(1940年封切)の最後のチャプリンの演説の英文と和訳が紹介され、その最後の6分間の映像も上映されました。

「新しい世界、品性のある世界のためにたたかおう。人々に働く機会を保障し!あなた方に未来を与え、そして高齢者に対する生活保障を与える。」 「世界を開放するためにたたかおう。--略--理念のある世界のためにたたかおう!--民主主義の名において団結せよ!」
このチャップリンの言葉を聴き、なんとまあ現在抱えている問題の状況とぴったりしていることかと驚きました。
また、ジョンレノンの『イマジン』の詩の内容、ベートーベンの第9で歌われるシラーの詩の内容も共通する精神が宿っていると講演者はドイツ語・英語の原文を駆使して熱く語りました。
この関連は推測でしかありませんが自作の映画音楽の大半を自ら作曲している音楽家でもあるチャップリンがベートーベンの第九の歌詞を知らないはずがないし、「ベートーベンをぶっ飛ばせ」というチャックベリー作詞の歌を歌っているジョンレノンが第九の歌詞を知らないはずもありません。
また、GHQ民生局で憲法に関わった50数名のうち少なからぬ人たちが「独裁者」を見ていたことは容易に推測できます。
ベートーベン/チャップリン/9条/ジョンレノンという流れを見つけたのは講師・榊山氏の全くのオリジナルです。
彼らが語ったような、民主主義、主権在民、平和主義の思想を、我が日本国憲法も、明治時代からの自由民権運動の中ですでに生まれ、植木枝盛らによってすでに提唱されており、戦後GHQが日本国憲法のベースを模索していたときに、鈴木安蔵らの「憲法研究会」が提出した「憲法草案要綱」として提出されたものがGHQの中で具体化されていったという説明が、当時のエピソードを交えながら説明されました。

また、「憲法研究会」が起草した「憲法草案」では国民主権が明確に規定されていましたが、各党が発表した憲法草案では、国民主権は明確ではなく、唯一日本共産党だけが国民主権を明確に規定したものであったことがNHKの番組にも触れながら紹介されました。
日本共産党の簡潔な憲法骨子は、鈴木安蔵ら憲法研究会が「憲法草案」を1945年(昭和20年)12月26日に出す1ヶ月半前の11月11日に発表されていたことも紹介され会場から驚きの声が出ていました。
さらに翌46年6月には全百条からなる日本共産党「日本人民共和国憲法草案」を発表しています。
中休みでジョンレノンの「イマジン」をみんなで歌った後、後半は三好永作氏による「北朝鮮核実験と東北アジア」の平和と題して講演が行なわれました。
この中で、マスコミが極めて一面的な報道をしており、6カ国協議の全体像が見えて来ないとし、北朝鮮をテポドン発射や核実験に至らせた背景と、アメリカのダブル・スタンダード政策を詳しく解明しました。
北朝鮮は数キロのプルトニウムを持っていると大騒ぎしているが、日本は40トンのプルトニウムを持っているという話は他で聞いたことがありませんでした。
インドやパキスタンも核兵器所有を宣言しているのに、こちらは事実上黙認で、北朝鮮だけを標的にして世論形成がなされているようにも思えました。
日本は政府のマスコミ支配で誤った世論がどんどん形成されているような気がします。

最後に、平和的解決と核兵器廃絶への道について提言されました。
講演2本終了後、活発な質疑応答が行わ、2時間半にわたった学習会は盛会の内に終わりました。
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