志位委員長が45分ほどのあいさつを行いました。
http://www.youtube.com/watch?v=9qxMx5xk88A
閉塞打破する未来への展望語ろう
力あわせ いっせい地方選勝利を
党旗びらき 志位委員長のあいさつ
2011年1月5日(水)「しんぶん赤旗」
************************
お読み頂き ありがとうございました。
日本の未来のために!クリックを!



************************
2011 党旗びらき 志位委員長のあいさつ 一部引用
昨年は、国民が民主党政権によせた期待が、幻滅に、そして怒りに変わった年となりました。
だからといって自民党政治に戻ることもできません。こういうもとで国民はいま、政治と社会に対する閉塞(へいそく)感を深めています。外交でも、経済でも、日本の国際的地位の急激な地盤沈下がおこり、これに対しても多くの国民が前途に不安をいだいています。
同時に私が強調したいのは、この閉塞感は、新しい政治をもとめる国民の真剣な模索と表裏一体のものだということです。戦後半世紀以上つづいた古い政治の枠組みがいよいよ最終段階に入った、
しかしまだ新しい政治は起こってはいない、そのもとで閉塞を打破する真剣な模索が始まっています。
昨年は、その新たな発展を予感させる動きが、さまざまな面でおこった1年でもありました。
こうした情勢のもとで、新しい年を日本共産党の新たな躍進の年にするために、どのような取り組みが必要か。新年にあたって、私は、私たちの活動の発展の大きな方向として、つぎの三つの点をのべたいと思います。
閉塞の根がどこにあるかを明らかにし、打開の展望を大いに語ろう
第一は、日本の政治と社会がこの閉塞状況から抜け出すにはどうしたらよいか、その展望を大いに語ることであります。
古い政治が壊れつつある時代に、新しい政治を切り開く力をもつ党に成長を
その前提となるのは、この閉塞状況の根がどこにあるかを、国民的な規模で明らかにしていくことにあります。
なぜ民主党政権が公約を裏切る冷酷な社会保障切り捨てを強行しながら、大企業への1兆5千億円規模の減税のバラマキをすすめようとしているのか。なぜTPP(環太平洋連携協定)という日本の農林漁業、地域経済、国土と環境を破壊する道をしゃにむに進もうとしているのか。なぜ沖縄・普天間基地の問題で、「辺野古移設」という県民の総意に背く実現不可能な道にしがみついているのか。
どれも単なる政権の一時的な失敗ではありません。個々の閣僚の資質の問題でもありません。「官僚依存」で「政治主導」が足らないからでもありません。「異常な対米従属」「財界・大企業の横暴な支配」――この「二つの異常」を特徴とする古い政治の枠組みそのものが、いよいよ立ち行かなくなった。ここに閉塞状況の根があることを、国民的な規模で明らかにしていくことが大切であります。
そして、いま未来への展望――閉塞打破の展望を語ることの特別の重要性について、私は、強調したいのであります。
(中略)
綱領を学び、国民に広く語り、展望を語り合う運動の大波をおこそう
(中略)
「綱領を語り、日本の前途を語り合う大運動」「集い」は、ようやく開催のテンポがあがり、参院選後で、とりくみ支部17・5%、開催数4881回、参加者数8万239人となりました。綱領を正面から語り、自由に語り合ったところでは、実に面白い「集い」になっています。
最近、北九州市八幡西区で開かれた「集い」では、町会役員や会社経営者など参加したほとんどが初めて共産党の話を聞く人たちでした。
つぎつぎと出された質問は、
「民主党は政権をとったら国民を裏切った。共産党は大丈夫か」、
「共産党は、政権をとったらどういう外交をやろうとしているのか」、
「共産党は、資本主義をどうしようとしているのか、財界や企業をどうするのか」、
「ほかの政党はくるくる変わる。なぜ共産党は一貫して頑張れるのか」などでした。
“共産党が政権を担ったら何ができるか、どうするか”という質問が相次ぎました。
(中略)
「自民党も、民主党もだめだから共産党へ」といういわば「引き算式」の訴えではうまくいきません。
日本共産党は、この閉塞状況をどう打開して、どういう日本をつくるのか。未来への展望を語る力がいま、私たちに問われています。
端的にいえば、わが党が“政権を担ったら何ができるのか”、わが党は政権にまだ近くはないかもしれませんが、わが党が言っていることについて国民が“政権を担ったら何ができるのか”という目で見る時代となっている。それに正面からこたえた活動がいまこそ必要であります。
(中略)
****************
古い政治が壊れつつある時代に、新しい政治を切り開く力をもつ党に成長を
第二は、国民との結びつきを広げ、より良い明日をめざす国民のあらゆるたたかいに連帯してたたかうことであります。
いま日本各地で澎湃(ほうはい)として起こりつつあるたたかいのどれもが、自らの切実な要求を実現するとともに、「この国のあり方」を大本から問う、大義あるたたかいになっていることに、私は注目したいと思います。いくつかの焦眉の課題をのべるものです。
人間らしい雇用――大幅賃上げ、不当解雇反対は、大義あるたたかい (内容略)
社会保障――憲法25条にのっとった国づくりか、公然と投げ捨てるか (内容略)
TPP――「この国のあり方」を根本から問うたたかい (内容略)
沖縄問題――軍事同盟という“戦争力”か、道理に立った“外交力”か (内容略)
****************
国民からみて、頼もしく温かい、強大な党をつくろう
第三は、国民からみて、頼もしく温かい、強大な党をつくることです。
(中略)
参議院選挙の比例票を「たたかいの出発点」とリアルに認識しつつ、それを固定的に見ないことも大切です。たたかいようによっては、力関係を変えることができます。この間の中間地方選挙におけるわが党の得票は、参院選比例得票比でみますと161・5%です。他党は、民主党は38・6%、自民党は97・6%、公明党は93・7%、みんなの党は43・8%、社民党は63・9%です。わが党が比例得票を2倍以上にのばした選挙区が31あり、そのうち3倍以上が6選挙区ある。全国どこでも、主体的な奮闘いかんでは、比例得票を2倍、3倍以上に伸ばし、政党間の力関係を大幅に変化させる可能性と条件は存在している。ここに私たちは大いに目を向けて、がんばりぬくことが必要です。
国政でも、地方政治でも、古い政治にしがみつく勢力と国民との矛盾は深くなっています。閉塞感も深いが、真剣な模索が開始され、広がっています。情勢を大局的につかみ、情勢のはらむ条件を残らずくみつくし、いっせい地方選挙では必ず勝利を勝ち取ろうではありませんか。そのことを最後に訴えて、年頭にあたってのあいさつといたします。ともにがんばりましょう。