昨日のメディア報道(NHK)によると、約1兆5000億円をつぎ込んだとのことです。
円高になると、日本の輸出産業(自動車、電機、ICなど)は 儲けが大幅に減るとのこと。
反対に、輸入するところは、儲かっています。
日銀は、下の産経新聞の記事によると、82円台から 85円台になるように介入したのです。
82円のドルを、85円で買ったのですから、3円のリスクが生じました。3.5%のリスクを承知でドルを買いました。
1兆5000億円の 3.5%は 525億円の日銀のリスク ということです。
もうひとつの 特徴は アメリカの意向に反して、日本が単独で為替介入をしたということです。
オバマ大統領が期待していた、更なるドル安への期待感をストップさせたことです。
そこまでは、付き合いきれないよ という 日本財界の意向が反映されたのでしょう。
アメリカ側からは、クレームも出るでしょう。
日本の財界は もうそんなことは聞いていられない、という 切羽詰まった状況なのでしょう。
日本や世界の経済は どんどん いびつになってきているようです。
不思議なのは、日銀が出す介入資金。 どこにそんなお金が眠っているのかということ。
30兆円の準備も可能と言いますが、仮に大きな損失が出た場合、尻拭いは どこがするんでしょうか?
わたしたちの税金が まわり回って補填するという構図はいやですね。
輸出企業のために、日銀は 500億円ものリスクを ポンと出したということでしょうか。
輸出も大事でしょうが、それだけの資金をひねり出せるのであれば、
大きな資金を、雇用の回復、内需の拡大のために出してもいいんじゃないかと思います。
どうやら、政府は 依然として 輸出産業優先の政策重視から変わってないようです。
国内需要を大きくしないと、日本の経済は立ち直れないという事を、再認識すべきでしょう。
(下記は 産経新聞 9月16日(木)0時59分配信のものです。)
欧米市場でも断続的に介入 規模1兆円大きく超える
「政府・日銀は15日、急激な円高の是正を狙い円売りドル買いの為替介入を日米欧の外国為替市場で断続的に実施した。欧米との協調ではなく、単独で行った。日本の介入は、平成16年3月以来6年半ぶり。これを受け、円相場は1ドル=82円台から85円台後半まで円安が進行。東京株式市場では日経平均株価が急伸し、ほぼ1カ月ぶりに9500円台を回復した。介入規模は1兆円を大きく超えたとみられる。」
以上 引用
為替につっこむくらいのお金があれば、内需拡大につっこんで欲しいと思います。
体力のあるうちに、輸出頼みの経済から、教育、介護、医療、農林水産 等々の分野への内需拡大に経済の舵取りを変えて欲しいと思います。
例えば 30人学級の実現、保育所の増設、介護士、看護士の増員、農業の援助、食料増産、林業の活性化、水産業の近代化、水産加工業、栽培漁業の推進、あげれば やることがたくさんあります。
身近なところへ資金を出して、地域経済、中小企業のバックアップをして欲しいものです。(U)
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