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ポラリス-ある日本共産党支部のブログ

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小選挙区の立候補が半減しても比例代表の得票数を維持できた!

今回の総選挙の結果は、比例代表の得票数も得票率も
『小泉劇場』の旋風が吹いて、吹き飛ばされた前回の総選挙と、ほぼ同じでした。

2007年の参議院選挙の結果を受けて、
【小選挙区での原則全選挙区立候補を目指すが、各選挙区で判断する】
という従来の方針が変更され、
【可能なところでは小選挙区に立候補する】
になったことから、大幅に減少すると思いましたが、
結局、最低各県で一人、大都市では積極的に擁立が定着し、
ほぼ半数の小選挙区で立候補しました。
さらに60人前後が比例代表との重複立候補になったようでした。

今回の選挙結果で解ったことは、
小選挙区の立候補が半減しても
比例代表の得票数・得票率と獲得議席には大きな影響が無かった

ということです。

これまでは、比例代表を軸に、小選挙区候補は比例代表選挙の宣伝部隊的な
感じでしたが、今後は比例の『押し上げ』のために小選挙区候補が戦うという
必要性が無くなったと言えるのではないでしょうか?

今回の選挙は『選挙戦術』の過渡的な端境期にあったので、
1)比例代表の必勝候補を明確に位置づけて当選させる
2)全ての県で宣伝カーが運行できるよう、全ての県から比例代表候補を出す。
3)小選挙区は力量に応じて
ということでしたが、
今後は、候補者を大幅に絞って「力の集中」で重点的に候補者を配置する方が
良いと思います。

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さて、前回の総選挙や参議院選挙の時も、
どれ位の供託金が没収されたかを試算しましたが、
今回の「小選挙区候補をほぼ半減して、比例候補を増やす」 と言う
『新しい方針』で戦われた衆議院選挙での結果をみてみます。

kyoutakukin01m.jpg

供託金の金額および没収基準は、
 ① 比例立候補者の供託金は600万円
 ② 小選挙区は300万円
 ③ 比例と小選挙区で重複立候補している場合は、比例の供託金600万円のみ払う

   ④ 比例では当選者数の2倍を超える立候補者の供託金は没収
   ⑤ 小選挙区では、有効投票数の10%未満の候補者は供託金を没収。


これを元に計算してみます。
比例代表の供託金については簡単なのですが、
小選挙区については、上の ③ と ⑤ を合わせて考えなければならないので複雑です。
まだ、エクセルに入れて計算した訳ではないので、誤差は有り得るという前提で・・・

  比例代表
北海道(定数 8)  5人立候補 当選者ナシ 3000万円
東 北(定数14)  7人立候補 当選者1人 3000万円
北関東(定数20)  8人立候補 当選者1人 3600万円
東 京(定数17)  4人立候補 当選者1人 1200万円
南関東(定数22) 10人立候補 当選者1人 4800万円
北 信(定数11)  6人立候補 当選者ナシ 3600万円
東 海(定数21)  7人立候補 当選者1人 3000万円
近 畿(定数29) 10人立候補 当選者3人 2400万円
中 国(定数11)  7人立候補 当選者ナシ 4200万円
四 国(定数 6)  4人立候補 当選者ナシ 2400万円
九 州(定数21) 11人立候補 当選者1人 5400万円
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合 計(定数180)79人立候補 当選者9人 3億6600万円 没収
 


  なお、比例代表立候補者・当選者名簿は、ここをクリック

  小選挙区
北海道 12選挙区中 5人立候補(4人重複)当選者ナシ300万円(1人分)
東 北 25選挙区中 6人立候補(4人重複)当選者ナシ600万円(2人分)
北関東 32選挙区中 9人立候補(6人重複)当選者ナシ900万円(3人分)
東 京 25選挙区中25人立候補(2人重複)当選者ナシ4800万円(16人分)
南関東 34選挙区中19人立候補(8人重複)当選者ナシ2400万円(8人分)
北 信 20選挙区中10人立候補(5人重複)当選者ナシ1200万円(4人分)
東 海 33選挙区中10人立候補(5人重複)当選者ナシ1500万円(5人分)
近 畿 48選挙区中35人立候補(7人重複)当選者ナシ4200万円(14人分)
中 国 20選挙区中 7人立候補(4人重複)当選者ナシ900万円(3人分)
四 国 13選挙区中 7人立候補(3人重複)当選者ナシ900万円(3人分)
九 州 38選挙区中13人立候補(9人重複)当選者ナシ900万円(3人分)
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合 計 300選挙区中 146人立候補  当選者ナシ 1億8600万円 没収
 

  
 合計 5億5200万円

 これだけの党員・赤旗読者・支持者・有志などの浄財が国庫に納付された訳です。

 僅かばかりの年金から工面してカンパしてくれる方や、低収入の若者からのカンパ
など、生活の一部を切り詰めて行って頂いたカンパが国庫に納付されてしましました。

 もう少し、効率の良い「選挙戦術」を考えたほうが良いと思います。

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テーマ:衆議院選挙 - ジャンル:政治・経済