中には、正社員の希望退職を募る(というかある意味強制的!)企業も出始めている。
しかし、これら多くの大企業の収支は、
大幅 『減益』 であって、赤字になった訳ではない。
マスコミでは、『減益』 が、如何にも収支がマイナスになったような伝え方だ。
しかし、逆に言えば、『減益』 とは、「利益があるが、以前より減った」 という意味である。
利益は出ており、その上、これまで好景気だった時の『ボロ儲け』の蓄え(内部留保)が膨大にあるのに、労働者の首を切るとは、何と言う「商道徳」の退廃であろうか?
こういう、道徳的に退廃している「大企業経営者」という輩が、教育基本法の『改正』の音頭を取ってきた訳である。
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こういう動きに対して、日本共産党は、中央委員会はもとより、各地の地区委員会まで積極的に大企業に要請活動を行っている。
これらの活動が、最近の日刊「赤旗」に連日掲載されている。
この内、Web版に掲載されたものを下記に紹介する。
雇用と中小企業守る 政治の責任を果たせ 志位委員長
2008年11月28日(金)「しんぶん赤旗」
(前略) 第一は、国民の暮らしを守るための緊急の手だてです。
志位氏は「とりわけ、大企業による大量の首切りをやめさせ、国民の雇用を守ることは待ったなしの課題だ」と強調。大企業が派遣労働者や期間従業員の首切りを競い合ってすすめ、正社員の退職強要まで始めていることをあげ、「こういうやり方を野放しにしたら、失業者が街にあふれ、雇用悪化と景気悪化の悪循環がすすむことになる」と批判しました。
また、帝国データバンクが今月発表した資料によれば、中小企業の約三社に一社が年末にかけ資金繰りが厳しくなると答えており、「中小企業の資金繰りと仕事の保障をきちんと行い、安心して年を越せる状況にする必要がある」と指摘。「雇用と中小企業の営業を守ることは、待ったなしで政治が取り組むべき課題だ」と力説しました。
第二は、本来あるべき景気対策の基本について徹底した議論を行うことです。
志位氏は、日本共産党が、大企業・大銀行応援の景気対策か、それとも国民の暮らしを応援する景気対策かの根本を、国民の前でしっかり議論するよう求めてきたと強調。雇用と中小企業を守る緊急の手だてと同時並行で、「景気対策の方向性をきちんと明らかにしていく論戦が必要だ」と主張しました。
志位委員長が本社に解雇撤回を申し入れ
いすゞ工場前で報告
2008年11月28日(金)「しんぶん赤旗」
期間社員から「ありがとう」 栃木
日本共産党の塩川てつや衆院議員と小池一徳衆院北関東比例予定候補は二十七日早朝、栃木県大平町のいすゞ自動車栃木工場門前に立ち、志位和夫委員長が同社本社に対し、期間・派遣社員全員解雇の計画撤回を申し入れた(二十六日)ことを労働者に知らせました。
午前七時からの宣伝行動は反響をよび、「(解雇予告通知は)ひどいっすね」「頑張っていますね」と多くの労働者が声をかけてきました。「契約期間満了までは寮に住めるようにする」と回答したことなどを知らせるビラが次々と手渡され、一時間で約六百人に渡されました。
期間社員からは「寮の退去日が延長され、うれしいです。ありがとうございます。みんなに知らせます」との声が上がりました。
塩川議員は「株主への配当は増やそうとしながら、期間社員との労働契約は一方的に破棄する会社の姿勢は断じて許されない」と批判。小池予定候補は「労働者の雇用を守るために全力をあげます。相談事があったら寄せてほしい」と訴えました。
宣伝には大平町の大森博視、岩舟町の富田清両町議ら十人が参加しました。
「がんばれ」のメールとどく 神奈川
日本共産党の、はたの君枝衆院南関東比例予定候補は二十七日早朝、いすゞ自動車藤沢工場(神奈川県藤沢市)門前で、志位和夫委員長とともに違法解雇の撤回を本社に申し入れたことを知らせました。
本社が「辞めたくないと申し出があれば話し合いに応ずる」「契約期間満了まで寮にいてもよい」と回答したことを紹介し、「声を上げていきましょう」と呼びかけました。
ビラを見た労働者から「朝早くから期間工や派遣のために活動していただきありがとうございます。四年近く働いてきたのに最後はこんな感じで終わりたくありません。頑張りますので共産党さんも頑張ってください」とのメールが寄せられました。
工場と最寄り駅前の宣伝には渡辺ちか子衆院神奈川12区予定候補、柳沢潤次、加藤なを子両藤沢市議、松本春男綾瀬市議、沼上常生党湘南地区委員長らが参加し、ビラ千六百三十五枚を配布。自転車に乗った労働者が手を伸ばして受け取るなど注目を集めました。
いすゞの派遣・期間社員全員解雇
違法明白 解雇撤回せよ 志位委員長が要求
2008年11月28日(金)「しんぶん赤旗」
いすゞは違法解雇を撤回せよ 志位委員長が本社に要求
「契約期間満了までは 寮に住めるようにする」 いすゞが回答
2008年11月27日(木)「しんぶん赤旗」
雇用守り暮らし支えよ 仁比議員、首相に転換迫る
2008年11月27日(木)「しんぶん赤旗」
(前略) つづいて仁比氏は、トヨタやいすゞなどの大企業がいま、派遣社員を大量解雇し、期間社員を雇い止めしていることを取り上げ、「ばく大な利益を搾り取っておきながら、カジノ経済の破たんのツケを押し付け、調整弁として使い捨てることは断じて許されない」と力説。政府に実態把握と派遣先・派遣元への指導を強く求めました。
舛添要一厚生労働相は都道府県労働局の調べでも三千四百人の派遣労働者が雇い止め、中途解除されていることを明らかにした上で、「適切な指導に努めたい」と答弁しました。
大企業の雇用破壊告発 山下議員
総務相「社会的責任ある」
2008年11月26日(水)「しんぶん赤旗」
日本共産党の山下芳生議員は二十五日の参院総務委員会で、大企業が非正規雇用労働者を雇い止め・人減らししている問題をとりあげ、「企業には雇用を守る責任、中小企業や地域経済に対する責任など、社会的責任がある。こんなやり方が許されるのか」と迫りました。
鳩山邦夫総務相は「企業には社会的責任がある。雇用についても当然企業は責任を負わなければならないと考えている」とのべ、現在、企業が雇い止めしていることについて「大変残念だ」と表明しました。また、規制緩和で派遣労働が拡大されたことについて「国の政策としては基本的に間違いだったのではないか」との認識を示しました。 (後略)
富士通は責任果たせ
2008年11月24日(月)「しんぶん赤旗」
「首切り許せない」
長野220カ所 共産党宣伝に反響
三洋電機製作所前で訴え 群馬
2008年11月23日(日)「しんぶん赤旗」
日本共産党長野県委員会は二十一日、北陸信越ブロックの一斉行動に呼応して、「やったことのないことをやろう」と県内の駅頭やバス停、二百二十カ所で一斉宣伝を行いました。山口のりひさ衆院北陸信越比例候補を先頭に、全県で四割の支部が参加し、「やってよかった」と確信になっています。
群馬県の日本共産党東毛地区委員会は二十一日夕、同県大泉町の三洋電機東京製作所前で宣伝し、退社する労働者に党パンフや「リストラ・雇用電話相談」の案内ビラを配布しました。同製作所は三洋電機の生産拠点として、大型エアコンや厨房機器、半導体などを生産しています。三洋電機は来春をめどにパナソニックの子会社となることが発表されています。
雇用守れ 反撃加速
年の瀬に派遣クビなんて マツダ告発 共産党が宣伝 広島
2008年11月22日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党広島県委員会と同後援会は二十一日早朝、県内約六十カ所のJR駅頭などで「全県いっせい駅頭宣伝行動」をしました。
広島では自動車メーカーのマツダの派遣労働者の雇い止めが大きな問題になっています。マツダは同日、すでに決めている工場での派遣社員約千三百人の削減に加え、新たに本社(同県府中市)で働く事務・技術系の派遣社員約百人の削減を明らかにしました。
同社は五百億円の利益(見込み)をあげ、三千億円の内部留保をもちながら、あわせて千四百人の派遣労働者を「雇い止め」にしようとしています。「年の瀬に“クビ”なんて」「会社から一言もない」と、大きな不安が広がっています。 (後略)
テーマ:労働基準法と職場環境 - ジャンル:就職・お仕事