主催は、日本科学者会議福岡支部、 固い話しばっかりじゃないかと恐る恐る覗いてみましたが、意外と気楽。 興味深い話しを聴くことができました。

1部 九州の環境問題
『宮崎の海岸の行方』 小玉 直也 氏
『教養教育 大野川の場合』 川野 田實夫氏
『有明海再生の展望』 馬奈木 昭雄氏
2部 基地問題と日本の将来
『沖縄・九州の基地問題』 亀山 統一氏
『ミサイル防衛』 冨塚 明氏
『9・11事件以後』 木村 朗氏
小玉氏は 宮崎の海岸の砂浜が消えていく現状を報告し、コンクリートの構築物がその原因になっていることを説明しました。
川野氏は大分大学で水に関するフォーラムを行い、大野川流域の問題について、教育の一環として取り上げたことを紹介しました。

馬奈木氏は有明海の問題について、豊富だった、水産物が減っていること。海苔の養殖業者が廃業に追い込まれていることを挙げ、解決の方法として、諫早湾干拓の排水門のゲートを早く明けることを、裁判を通して闘っていることを紹介しました。
亀山氏は、沖縄の基地の現状を報告し、自衛隊が米軍に組み込まれていることを指摘しました。
日本ほど、米軍優先で奉仕している国は、世界にはないことを紹介。 米軍再編について、佐世保、岩国、沖縄、そしてグァムを念頭において、米軍の世界戦略に組み入れられている現状を変えていく必要があることを訴えました。

冨塚氏は、ミサイル防衛について触れ、迎撃ミサイルのテストが15億円もかかっている無駄遣いであることを紹介し、ミサイル防衛は、迎撃の成功率が決して高くはなく、アメリカの会計監査院さえもが、現実的でないと指摘していることを紹介した。
ミサイルの開発は、軍需産業を儲けさせるだけのものだと批判しました。
木村氏は、9・11事件以後、アメリカは警察国家として、イラン、イラク、アフガンなど中東に覇権を伸ばそうとしている。 メディアを手中に収め、世論操作をおこなっていること。アメリカン・スタンダードの押し付けで、資源と市場を支配化に収めようとしていること。
日本の基地がなかったら、アメリカの世界戦略は実行できないことを指摘しました。
今、4つの世界的危機があること。
1.第3次世界戦争が起こりそうな危険が蔓延している。
2.金融危機が進行しており、世界の経済を不安に落としいれていること。
3.地球環境の破壊がおこなわれていること。 温暖化が進んでいる。
4.鳥インフルエンザやエイズのニュース、意図的な背景を感じる。
長時間にわたってのシンポジウムでした。いい勉強になりました。
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