この中で印象的だったのは以下の若者の声
多喜二の母校の小樽商科大学などが、(多喜二没後七十五年を記念して)『蟹工船』読書エッセーコンテストをやっています。『蟹工船』を読んだ若いみなさんのエッセーを募って、コンテストをして一冊の本になっています。それを読んで印象に残ったのは、この作品に共感しつつ、「当時がうらやましい」という感想を書いたものがある。同じような奴隷労働で、未組織労働者だけれども、『蟹工船』では同じ空間のなかにたたかう仲間がいるわけです。だから、ああいうたたかいができた。いまは、自分たちはもっとバラバラにされている。どうやってたたかっていったらいいんだろうかということを考えるというんです。しかし、いま個人加盟で参加できるユニオン(労働組合)がいろいろな形でできているので、そこに希望を見いだしていきたいとも書いています。戦前の『蟹工船』のような、むき出しの暴力で搾取する形はなくなったけれども、言葉の暴力はいまでも横行しているし、パワハラやセクハラも横行しているし、そのうえ連帯する困難さが違う形である。そうした若者たちがどうやって連帯しながら、現状を変えていくかというのは大きな課題だと思います。
確かに今は企業の中でも企業の外でも労働者は分断されている。
組合の組織のような面でもまた、意識の面でも分断されている。
未組織労働者が新規に組合を作るような新しい形の労働運動が澎湃と起こっている。
組織労働者も新しい労働運動を目指すべきだろう
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