その時、翌日に後半を御紹介するとしていたのに、延び延びになっていました。
本日、その記事を掲載します。
しんぶん「赤旗」掲載の全文は、【続き】を御覧ください。
以下に、概要を順不同で列挙します。
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アメリカの力の過大評価をしない
一つは、アメリカの力の評価という問題です。私たちは、アメリカの力も事実にもとづいてリアリズムで見ていますが、世界論ではアメリカの力を過大評価する見方が、結構ひろくあります。
とくに日本の政界では、アメリカの力はすごいと思い込んでいる傾向が非常に強くあって、それが日本外交の政策方向をしばしば狂わせるのです。
綱領が明確にしているように、いまの世界は、どんなに巨大な力をもった超大国であっても、一国で動かせる世界ではありません。実際、すでに七年にわたるアフガニスタン戦争や五年にわたるイラク戦争の現状は、そのことをなによりも雄弁に実証しています。
おそらくブッシュ大統領は、アメリカは無敵だと思い込み、アフガニスタンとイラクの「敵」をかたづければ、アメリカ的価値観を中東全体に押し広げ、イスラム世界全体を自分の影響下におさえこめられる、こういう意気込みでこの二つの戦争をはじめたのでしょう。
ところが、この戦争は、アフガニスタンで失敗し、イラクで失敗し、アメリカ国内でも、戦争はもうやめてくれ、という声が多数になるところまで来ています。
(中略) では北朝鮮も同じやり方で攻めるのか、というと、もうそうはゆかなくなりました。そこで交渉による解決を前面に押し出した対話外交への大転換が起こったのです。
対中国政策でも、(中略)アメリカと中国は「戦略的パートナー」だと確認しあう。
戦略的パートナーとは、戦争の相手国ではないのです。双方の戦略的、大局的な利益からいって、互いに共通の利益を重視するパートナーだという位置づけです。
現実には、そういう外交をせざるをえなくなっています。
だから、ブッシュの第一期政権では、ネオコン(新保守主義者)が中心でしたが、第二期政権ではネオコンはほとんどはずれて、影響力はなくなってきました。
自民党外交は、この変化を完全に見損ないました。
それで、自分としては、アメリカの戦略どおりの動きをしているつもりで、気がついたら、アメリカ外交とのあいだに大きな溝ができてしまった、こういう不始末なありさまです。
綱領の世界論の強さは、アメリカの力の評価もふくめ、すべてをリアルに、事実にもとづいて見ているところにあるのです。
そしてこのことは、日本のように、国の全体が体制的にアメリカへの従属下にある国では、とりわけ重要なことを指摘しておきたいと思います。
(中略)
新しい活力を得たソ連崩壊後の世界
(中略)
世界の流れはどの方向にむかっているか
(中略)
ラテンアメリカの変革の息吹
ベネズエラで
ボリビアで
ブラジルで
(以下略) 【続き】をお読みください。
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