
映画「シッコ」(Sicko)を見ました。
この映画を皆さんに見て頂きたい。
文章能力と時間に乏しいので「プロメテウスの政治経済コラム」の『シッコ』(Sicko) アメリカ医療を鋭く告発 「対岸の火事」ではないを紹介しておすすめ記事とします。
マイケルムーアはすごい!!
『シッコ』(Sicko) アメリカ医療を鋭く告発 「対岸の火事」ではない
2007-08-30 19:06:16 / 政治経済
「シッコ Sicko 」とは、「病人」「狂人」「変人」などを揶揄するスラング。「アメリカの医療制度は、ほとんど『ビヨーキ』だ」というのが、ムーア監督のメッセージである。医療保険未加入者が約5,000万人に達するとも言われるアメリカの医療制度の問題を取り上げ、営利主義一辺倒の医療保険会社や製薬会社への批判を展開する。よく知られているように、アメリカには、公的な国民皆保険制度はない。いくら優れた医療技術や製薬技術を誇っても、保険のない人びとは、支払い能力に応じてしか医療サービスを受けられない。
冒頭、事故で2本の指を切断した大工は、医師に中指の縫合は6万ドル(約700万円)、薬指は1・2万ドル(約140万円)といわれて、“ロマンチック”な彼は、薬指だけにして、中指はあきらめた。
しかし、今回の映画の主題は、彼のような無保険者の話ではなく、保険に加入している中産階級の悲劇である。公的医療保険がないから、国民は、民間保険会社の「医療保険」を購入しなければならない。その民間保険会社は、利潤をあげるために、あの手この手で保険給付(保険金の支払い)を拒否する。申請時の瑕疵を探し出す専門の調査担当者もいる。医師が薦める治療法は「実験段階の治療法」といって拒絶する。保険給付を節約した医師にはボーナスがでる。保険金をなかなか支払ってもらえず、夫のがんを治療できず、亡くしてしまった女性。別の女性は救急車を呼んだら、予約していないから保険金からの支払いはダメといわれる。緊急時にどう予約せよというのか。一番胸を痛めるのは、入院料が払えない患者が病院車で街に運ばれ、街頭にほうり出されるシーン。「年寄りに早く死ねということか!」の声は日本でも最近しばしば耳にすることだ。
映画は、世界一豊かのはずのアメリカでなんでこのようなことが起きるのか。イギリス、フランス、カナダ、キューバなどの医療制度を徹底取材する。映画のクライマックスは、911テロ救出作業時の英雄たち(有害粉塵のため障害が残ったが、政府からは見捨てられ、高額治療費の支払いにより困窮している)を連れ、キューバの米軍基地(グアンタナモ)に渡航する場面。ここで彼らは、無料で最新医療を受けている911の犯人たち、つまりテロリストと同じレベルの治療を受けさせてくれと頼むのだ。拒否された彼らは、キューバに上陸してアメリカとは対照的な体験をする。イギリス、フランス、カナダは先進国だとしても、長年敵国であった(見下すべき社会主義の後進国のはずの)キューバにさえ、自国の制度がいかに劣っているかを思い知らされる。患者の身になって、親身に世話をしてくれるキューバの人びと。そして信じられないくらいに安い薬代。社会主義のどこが悪いのか。彼らの目に涙が溢れる。
イギリス、フランス、カナダは、社会主義国ではない。しかし、医療という人間の生活維持にとって不可欠のことは、社会の皆で助け合う、それは思想信条に関係ないということだ。アメリカは、不幸にして医療をもうけの場としてしまった。いったん営利企業の支配が確立してしまうと、元にもどすことはきわめて困難である。一度、国民皆保険制度の確立をめざしたヒラリー・クリントンも保険・製薬会社からの社会主義マイナスイメージを使った猛反撃に会い、いまや堂々と業界から多額の献金を受け取っている。普通の中産階級でも一度大病を患えば、医療費の支払や治療費の自己負担で破産か病死に追い込まれる。保険会社は儲けのために、十分な保険給付を補償しない。私のことだけでなく、私たちのことを考えて世の中を変えようと訴えたムーア監督の訴えにアメリカ国民がどう応えるか。国民がいっせいに立ち上がるとき、日本国民にはアメリカ国民より有利な条件がある。アメリカには有力な共産党がないが、日本には存在するということだ。
パチパチ!!
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