志位氏は、まず冒頭で、
【選挙戦の結果は、比例代表で獲得した議席は三議席、選挙区でも現有議席を失い、改選議席を二議席減らす結果となりました。掲げた目標が達成できず、議席を後退させたことは悔しく残念なことであり、わが党の前進に切実な願いを託して一票を投じてくださったみなさんの期待にそう結果が出せなかったことに、党中央委員会としておわびいたします。】と一応御詫びはしたものの、
続いて
【自公政権の大敗は、それ自体としては、喜ぶべき 前向きの大きな変化 だということを、私は、強調したいと思うのであります。】と延べ、
さらに、参議院選挙で自公与党が惨敗した結果を詳細に論じた後、
【 いま始まった 新しい激動の政治プロセス が、どういう展開になるか、どういう結果に結びつくか。これは、予断をもっていえません。しかし、国民が政治的体験を一つひとつ重ねながら、新しい道を探すことは大仕事であって、恐らくは何回かの国政選挙をふくめた、一定の期間が必要とされることは、間違いのないことだと思います。
この 新しい激動の時代 を、日本共産党が主導的に切り開くには、政治と理論の面でも、また組織のうえでも、強く大きな党がどうしても必要です。「選挙で党が前進するにはまだ実力が足らない」「どんな情勢のもとでも前進できる党をつくりたい」――これは選挙戦をたたかった全党のみなさんの共通の痛切な気持ちでもあると思います。】と、敗北の原因については何も述べず、
さらに、
【私たちの 目の前に新しい視界が開けて きました。 国民が自公政治に代わる新しい政治を探求する時代がやってきました。 これを前向きに打開すれば、新しい日本への展望が見えてきます。
それを可能にする条件がどこにあるでしょう。日本社会そのもののなかにある。国民と自民党政治との矛盾の深まりのなかにこそあります。みなさん、こんなに胸おどる、たたかいがいのある時代はないではありませんか。】
と言って叱咤激励しています。
ここには、議席を4割も減らしたことに対する責任感は殆ど見えません。
それは、それとしても、
【喜ぶべき前向きの大きな変化】
【新しい激動の政治プロセス】
【新しい激動の時代】
【私たちの目の前に新しい視界が開けてきました】
【国民が自公政治に代わる新しい政治を探求する時代がやってきました】
という考え方は、選挙中の方針と矛盾しているのではないか?
選挙をたたかっている時には、要旨
「民主党が勝っても(日本共産党が伸び無ければ)政治は変わらない」
と言っていたのではなかったのか?
いつ、方針を変えたのだろうか?
民主党が勝って、自公与党が惨敗しても、世の中は変わらないはずだったのに、
【国民が自公政治に代わる新しい政治を探求する時代がやってきました】
というのは、何故か?
こういう大きい路線転換を党内論議を経ずにやれるのが「民主主義」ではない、
「民主集中制」の特徴なのでしょうか?
この「激動の情勢」を自ら切り拓けなかったにも関わらず(論戦は効果があったといつもと同じ言い訳はしているが)、【私たちの目の前に新しい視界が開けてきました】 とは、如何?
むしろ、限定された政策でも部分的に選挙協力をして、議席面でも党議員を増やす中での自公の惨敗であれば、もっと政治的に大きな影響力を得ることができ、かつ党員や支持者も元気になったと言うものです。
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