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党中央の参議院選挙への戦略・戦術の疑問点-2

【日本共産党中央委員会の参議院選挙への戦略・戦術の疑問点】第2回

以下は、前回 の続きで、2007年7月29日(参議院選挙投票日)未明(投票前)に日本共産党中央委員会に送信した意見書です。

1.戦略上の誤り

 1)日本国憲法九条を守る大同団結の立場を早々に放棄した。

 昨年(2006年)早々、一部知識人・文化人(きくち・ゆみさんら)を中心に日本国憲法九条を守る「平和への結集」という運動が展開され、アピールが発表されました。
 私は、そのアピールの内容に感銘を受け、早速賛同者に名を連ねました。

 この団体は、それまでの運動体のように「日本共産党排除」を全く謳わず、日本共産党・社民党も含めて九条を護る為の大同団結を呼びかけるものでした。「九条の会」の奥平氏も賛同者に名を連ねていましたので、安心して賛同した訳です。
 そして、しばらくして、「平和への結集」が日本共産党に正式に申し入れをしたということに大いに期待した訳です。

 ところが、日本共産党の対応は、言わば「門前払い」という冷ややかなものでした。
 そして、その後に出された主張や解説では「平和への結集」に解放同盟の影があるだとか、新社会党の党利党略の運動だとかいう悪罵を投げつけました。
 「平和への結集」の綱領的文書「呼びかけ」は論証せず、背景を非難した訳です。
「その顔が嫌いだからイヤだ!」という大人気ない態度です。

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これについては、2006年4月13日に
「平和への結集」からの呼びかけへの対応について
という投書を出しています。
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 これでは、いつまで経っても「統一戦線」や「民主連合政府」などできるはずはありません。

 少なからずの党員が、この態度に失望しました。
インターネット上で、この日本共産党の態度が「護憲活動家」や護憲の論説を張っているサイト(ホームページやブログ;以下同様)から厳しく批判されました。

 新社会党の党利党略かどうかは、運動の中で明らかにして行けば良い事です。もし、そういう態度であれば、護憲派の人々から遊離し、自壊してゆくでしょう。

 ところが、逆に善意の多数の護憲派の人々から「日本共産党が党利党略で、護憲の共同をつぶした」と見られてしまった のです。
 そういう圧倒的なサイトでの「日本共産党は大人気ない」云々の意見表明の中で、私たちのブログはこれを打ち破ることは非常に難しいことでした。

 ただ、投票日直前の現時点においては、そういう日本共産党を批判するブログの中にも、この間のコメントやTBの交流の中で、「比例は日本共産党」というキャンペーンを行なってくれているところもあります。

 私は、「平和への結集」に合流しなかったのが悪いと断言する訳ではありません。
 しかし、門前払いを食らわせたのなら、これに変わる『憲法九条を守る大同団結』を日本共産党から呼びかけるべきところを、「そういう運動は有害だ」と拒否し、社民党の福島党首の呼びかけも断ったことに、「本当に憲法を守る意志があるのか?」と疑っているところです。

 「結局、国民投票頼りではないか?」というのが現時点での思いです。
 また、現時点では批判を弱めてはいるようですが、社民党に対しても、「護憲・平和、格差の是正、最低賃金千円など」共通する問題で「大同」団結するのではなく、改憲の民主党と選挙協力をしているという「小異」を強調するという戦術を当初取っていました。

 もし、1年前に護憲の「大同団結」戦略を取っていれば、護憲・平和・民主勢力は大きく燃え強い力を作り出したでしょう
 そして護憲だけれど民主党(たとえば、とくらたかこ)を支援している人々の多くは、護憲・平和「大同団結」候補を支援していたでしょう。

 日本共産党の器量の狭い対応は、平和・民主勢力を団結させる機会を奪ったと言わなければなりません。

 そして、党員が立ち上がらない一つの原因は、この「喪失感と失望」あると思います。
「そういう証拠はあるか?」と言われれば、少なくともこの私はその一人です。
(それでも、ポスター張り、ビラ配り、読者や支持者への呼びかけなど「最低限」の日常的運動はこなしていますが・・・)

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【執筆者-S】

以下、連載が続く予定です。

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