
(田上富久長崎市長の強い抗議を受ける久間防衛相:時事)
被爆者や長崎・広島の市民の厳しい批判、長崎市議会での全会一致の抗議決議採択そして田上富久長崎市長が上京して抗議の強い意志を示す中で、その久間防衛相がようやく辞任した。
安倍首相は、この問題でも解任するというイニシャチブを示せないまま、久間防衛相を擁護し続けたが、辞任の申し出にはさすがに慰留することはできなかった。
その久間防衛相の辞任の弁をTVで見たが、「参議院選挙を前にして(自民党に)迷惑を掛けた」(要旨)と言うものであり、被爆者に対する真摯な謝罪はなかった。
それを受けてTVに質問された安倍首相は「大臣が辞任することを決められたのは最も重い決断である」(要旨)と、敬語での表現。
そして、「辞任されたことは遺憾であるが、私は政治改革に邁進したい」(要旨)と述べた。
私は、笑ってしまった。安倍首相が邁進したい「政治改革」って何?
「政治改革」「政治改革」と言って歴代自民・公明内閣がやってきたのが、年金問題であり、自衛隊によるスパイ活動であり、イラクへの派兵であり、非正規労働の拡大による格差社会であり、米軍移転費用数兆円の思いやり支援であり、憲法改悪を進める靖国派の閣僚抜擢であり・・・国民のためになる本当の意味の「改革」は何一つなかった。
その『政治改革』の仕上げとでも言うものが「核兵器」の位置づけを、事情によっては使用しても「しょうがない」と解釈を替えて、アメリカによる核先制使用を容認することであった。
そういう脈絡の中での『アドバルーン』として、アメリカ政府筋と国内の戦争推進勢力が久間防衛相に発言させ、国民の反応を見てみたのであろう。
ただ一般マスコミは、この本質に気が付かないのか、知っていて隠しているのか、単なる久間防衛相の口が滑った「お騒がせ発言」にしてしまっている。
米国と防衛族の長年の要求である「核の先制使用」の容認体制作りの一環であったことに留意するべきである。
一先ず、この戦術は国民の大挙した批判により失敗に終わった。
しかし、戦争推進勢力は手を買え品を変えて国民を誘導しようとしている。
このことに、私たち「ポラリス」は警鐘を乱打したい。

「blog blues」 さんの作品
久間防衛相が辞任 「しょうがない」発言で引責 (朝日新聞) - goo ニュース
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久間防衛相が辞任
「しょうがない」発言で引責
asahi.com 2007年7月3日(火)13:27
久間防衛相=衆院長崎2区選出=は3日午後、首相官邸で安倍首相に会い、講演で米国による広島、長崎への原爆投下を「しょうがない」と発言した責任をとり、辞任する考えを伝え、首相も了承した。久間氏は発言を撤回して陳謝したが、与党内からも批判の声が広がり、参院選公示を12日に控え、これ以上問題を長期化させるべきではないと判断した。ただ、年金記録問題で逆風を受ける安倍政権や与党にとって参院選への深刻な打撃は避けられない情勢だ。
久間氏は首相との会談後、首相官邸で「長崎の皆さんに非常にご迷惑をおかけした。理解が得られないようなので、それに対して申し訳ない、けじめをつけなければいけないと私自身、辞任することにした」と記者団に語った。久間氏によると、首相は「本当にいろいろやってもらったのに残念だ」と述べ、慰留はしなかったという。
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久間防衛相辞任「参院選への影響も懸念して決めた」(朝日新聞) - goo ニュース
久間防衛相辞任、参院選への危機感背景に(読売新聞) - goo ニュース
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