アルバイシンの丘で取り上げられ、それへのコメントが盛り上がっている。
まず記事の中ではこう書かれている。
各党,それぞれ後何票あれば1議席を上積みできたか,という観点から調べてみた.すでにコメント欄に書いたが,改めて書くと次のようになった.(ただし,これは1議席あたり票数の最も低い公明を上回る最低票数,という意味である)
民主党が21議席になるためにはあと 39,730票
自民党が15議席になるためにはあと 95,284票
共産党が4議席になるためにはあと 29,391票
社民党が3議席になるためにはあと 693,280票
新党日本が2議席になるためにはあと 447,967票
を超える票数が必要だった,という計算になる.これからわかるとおり,共産党はあと3万票あればよかったのである.確かに「一番惜しかった」といえるのは共産党であった.
もっと直観的な,得票数に比例したような議席配分法はないものだろうか,ということで一つの方法を試してみた.すでに何かで使われていたような気がするが,とりあえず思いついた素朴な方法である.この方法とは,次のようなアルゴリズムで配分する方法である.
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1.全投票数に対する各党の得票数の比率を計算する.(いわゆる得票率になるかな)
2.定数48にその比率を掛け,整数部分を議席配分する.(小数以下切捨ての意味.
これだと,割当て数は定数より必ず少なくなる)
3.残りの議席配分を,小数部分の大きい党から1ずつ割り当てる,
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このような方法で,今回の比例区の議席配分を試みた結果は,次のようになった.(ただし,全投票数のデータを調べるのが面倒くさいので,民主から9条ネットまでの票数の合計に,女性党分として50万票を加えた分とした.従って,得票率の細かい数値は実際と異なる.)
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定数48に占める比率 整数配分 小数部分の上乗せ 1議席当たり票数
民主 19.107 19 0 1,224,012
自民 13.593 13 1 1,181,764
公明 6.380 6 0 1,294,220
共産 3.622 3 1 1,101,984
社民 2.165 2 0 1,317,358
日本 1.455 1 1 885,348
国民 1.043 1 0
女性 0.411 0 ?
9条 0.225 0 0
合計 45 3
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この結果は,民主と公明が1減,共産と新党日本が1増となる。
コメント欄では布引さんにこう書かれている。
Commented by 布引洋 at 2007-08-09 16:03 x
選挙前に天木氏のようにいくら外交センスがあろうと日本では票にならない。当選に必要な100万票越えは絶対無理で死票を増やすだけと批判していたのですが結果は27万票の票数。そのすべてが無駄(死票)になった。
護憲の9条ネットの支持者層は社民、共産と一部民主党と重なる。
死に票の6割が社民、共産、民主に三分の一(54000票)ずつ上乗せしていれば共産、民主が其々一議席増。自民公明の2議席を奪えたかも知れない。
一定以上の支持票が有れば当選可能な比例代表では、十分な情勢分析があれば可能な限り死票を小さく出来るが、敵味方、我彼の力量差の現状認識が正確に行なわれたのか疑問。
しかし正しい現状分析が出来ないようでは本物の政治を語る資格は無い。
無駄に立候補した9条ネットの選挙運動は結果的には自公連合に有利に働いた。
Commented by 布引洋 at 2007-08-09 16:23 x
Tomorrow is Anather Happyで紹介されていた「ポラリスーある共産党支部のブログ」の記事。
>供託金1億5、3百万円が国庫に!!!
>供託金が返ってくるのは、 定数1では、28選挙区中 1(高知のみ)
>1億5,300万円が無駄に国庫に行ったことになるのです!
返って来たのは、8,700万円。
返却率は、36.25%に過ぎません。
こんな無駄なお金の使い方をしているのは、共産党だけです。
私たちが支持者に300円、1000円、2000円と小口で集め回った果実を、こういう形で使われてしまっているのです。
それも毎回!
これが、党員の動きを鈍くしている一因だと思います。
全国決起集会で叱咤激励すれば『立ち上がる』というものではありません。
>これらから、考えると、殆どが「金持ち」とは縁のない、党員や支持者の零細な浄財寄付で闘うという日本共産党のあり方からして、定数-1の選挙区に無理して立てるのはやめた方が良い,ということです。
Commented by 布引洋 at 2007-08-09 16:31 x
続きです。
> もし「立候補しないと党の支持票が比例代表でも分散する」と言うのなら、
護憲の共同候補を立てて、エネルギーを集中し当選を図るべきでしょう。
公明党は、選挙区では複数区に重点的に立候補し、限定作戦で臨んでいますが、比例では(今回は別として)これまで目標をほぼ達成し、日本共産党以上の票を集めています。
志位委員長は、敗北後の記者インタビューに応えて
「戦術は間違えていなかった」と言ったそうですが、
「政策は間違えていなかった」の“間違い”ではないでしょうか?
戦術は完全に誤っていたと、私は考えております。
書き始めれば、止まらないほど「戦術的誤り」は指摘できるのですが・・・
これは、コメントなどの反応を見ながら追々書いてゆくことにしましょう。
読んだ感想は、一般党員は非常に健全で、視野が広く、立派な見識を持っているが、肝心の党の最高幹部は必ずしもそうではない。
上下のレベルが逆さまになっているのが日本共産党の泣き所か。
こういう風に紹介され少し面映いところもあります。
いずれにせよ我々の発言が「非常に健全で、視野が広く、立派な見識」と言われた事には意を強くしています。
ちなみに先の記事を書いた党員とこの記事を書いている党員は別人ですが思いは共通です。
共産党の幅の広さと議論を尽くそうという姿勢を判って貰えればありがたいです。
「すべての陣営が、大勢に順応して、右に左に移動してあるく中で、日本共産党だけは、創立以来、動かぬ一点を守りつづけてきた。それは北斗七星のように、それを見ることによって、自分がどのていど時勢に流されたか、自分がどれほど駄目な人間になってしまったかを計ることのできる尺度として、一九二六年(昭和元年)から一九四五年(昭和二〇年)まで、日本の知識人によって用いられてきた」(岩波新書『現代日本の思想』一九五六年刊)
ポラリスはブログ界の北斗七星を目指すものである。
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